Mediumが新しいビジネスモデルをローンチした。有償購読制(paid subscriptions)だ、これは同社が既に2月上旬のUpfront Summitでこの四半期にデビューすると発表していたものだ。今年のMediumは厳しいスタートを切った、その中にはレイオフや方針の変更なども含まれる。なので多くの有償会員を集められるかどうかが勝負ということだ。
Mediumの有償購読モデルは、独占コンテンツに対して喜んで支払いをする読者のためのもので、コンテンツに力を入れるサイトによく見られるタイプのものだ。これがMediumの有償購読制が、読者からの直接の収入を望む他のサイトとある程度共通している点だ。だが実のところ、他のコンテンツビジネスであるポッドキャストなどの方が似通っているかもしれない、こうしたモデルでは大部分のコンテンツは無償で提供し、ほんの1部の独占コンテンツだけを有償会員に提供している。
他にMediumの有償購読に参加する利点としては、新しい機能にいち早くアクセスできるというものがある。また製品の方向性に対する助言も可能だ、有償会員からの入力を、無償会員からの入力よりも重要視するのは当然だろう。
そして、有償会員はオフライン読書を行うことも可能だ、例えばどのようなデバイスにも持って行けるMedium専用Pocketなどがそれに当たる。
Mediumの創業者兼CEOのEv Williamsは、有償購読制の目的とデザインについての詳細をMedium の投稿で(!)語っている。最初に提供される新しいコンテンツは「私たちが着目するトピックの専門家たちによって、注意深く選ばれた限定ストーリー集」の読書体験だ。WilliamsはこれだけでもMediumが設定する月5ドルの価値があると言う(これは最初だけの特別価格であることに注意)。
更に、独占コンテンツもあり、Mediumは「最初の数ヶ月」の間にサインアップした人から受け取った収入は100%ライターに手渡という。その理由は、Mediumの有償メンバーシップ計画は、同プラットフォームが、クリックを追求するためではない、高い品質のコンテンツの作成に、資金を供給し続けることができることを確実にすることを意図しているからだ、とWilliamsは書いている。
ちなみに、私もサインアップしようとしたものの、メンバーシッププログラムは「現在は限定リリース」であるというメッセージが表示され、本当に利用可能になったときに通知を受け取るオプションが示された。
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(翻訳:Sako)