Mesosphereが、マイクロサービスとビッグデータアプリケーションをプライベートとパブリックのクラウドで動かすためのプラットホームDC/OSをアップデートした。今回バージョン1.9になったDC/OSは、一見メジャーアップデートではないような番号だが、実は大型リリースだ。
このアップデートによりDC/OSのユーザーは、一度のクリックで100以上のサービスをデプロイできる。このバージョンで新たに加わったサービスは、高速分散ストレージアクセスAlluxio、NoSQLデータベースCouchbase、分散データベースサービスDataStax Enterprise、アナリティクスサービスElastic Search、そしてインメモリデータ構造Redisなどだ。これらの新しい統合はすべて、DC/OSのPartner SDKを使っている。同社によると、そのために、完全なデータサービスインフラストラクチャの構築が比較的容易に(とは言っても単純ではないが)なり、数日で構築できる。
さらにDC/OSにGPUベースのスケジューリングのサポートが加わったので、インフラのGPU部分をプールしておいて機械学習のワークロードに向ける、といったことができる。それはNvidiaとMesosphereが2015年に発表した提携事業の延長だ。
新しいデータコレクションやメトリクスも加わり、複数のコンテナにまたがるデプロイメントをモニタできる。その単純化されたログシステムは、SplunkやDatadogなど、そのほかのモニタリングツールと統合できる。
MesosphereとDockerとKubernetesは、同じ顧客を奪い合っているように見えるかもしれないが、しかしMesosphereは、ビッグデータの世界に自分のニッチを見つけた。今回のアップデートも同社がその強みに乗ったものだが、機械学習のサポートは新しい。企業のデータウェアハウスが、大量のデータを処理する機械学習のブームでまた忙しくなってることも、同社の追い風になっている。
[DC/OS紹介ビデオ]