スマートホーム業界に新たなサーモスタットが登場する。Microsoftの音声アシスタントCortanaを搭載したGLASだ。
Nestをはじめとする企業のおかげで、インターネットに接続されたサーモスタットの人気が高まっているのはご承知の通りだが、MicrosoftもGLASを開発するJohnson Controlsと共に同業界への参入を決めたようだ。
この度The Vergeによって、美しい見た目のGLASをフィーチャーした動画が密かにYouTubeに公開されていたことがわかった。
デバイス上には室温や空気の質、カレンダーが表示されるほか、タッチスクリーンが搭載されており、ユーザーは手動で設定を調整したり、情報を確認したりできる。ここにCortanaが加わることで、音声操作もできるということだ。動画によれば、GLASは室内に人がいるかどうかもセンサーで感知できるので、電気の無駄遣いも防げるという。
同プロダクトはMicrosoftのWindows 10 IoT Coreをベースに設計されており、Cortana以外にAzureクラウドサービスもサポートする予定だと、ワシントン州のレッドモンドを拠点とするJohnson Controlsは語る(といっても現時点ではどのサービスがどのように統合されるのかはハッキリしていない)。
GLASの価格はまだ発表されていないため、現在Microsoftに確認中だ。
昨年Microsoftは、Cortanaをサードパーティに(ハードウェア・ソフトウェア利用どちらも)公開すると発表した。Johnson ControlsのGLASは、Harman Kardonが昨年発表したスマートスピーカーと並んで、Cortanaを使った商品としてはパイオニア的な存在と言える。
しかし音声アシスタントが搭載されたサーモスタット自体は、GLASが初めてというわけではない。EcobeeはAlexaを使ったサーモスタットと照明スイッチを開発しているほか、DishのセットトップボックスにもAlexaが搭載されており、Amazonはスマートホームだけでなくテレビも制覇しようとしている。
先日の記事でも指摘されていた通り、AmazonがAlexaでスマートホームの分野を攻め込む上で、サードパーティとの協業は欠かせない要素だ。今回のJonson Controlsとのコラボレーション(少なくとも動画を見る限りは素晴らしい商品だ)を見る限り、MicorosoftのCortanaに関しても同じことが言えるとわかる。
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(翻訳:Atsushi Yukutake)