先週Microsoftは地図資産の一部をUberに売却したが、Bing Maps の手を抜くつもりではないと示すかのように同社は今日、ウェブ版の新しいBing Mapsのプレビューをリリースしたことを発表した。
デザインが新しくなったBing Mapsは、道案内機能より、旅行の計画を立てるための機能を強調している。道順を確認する機能はほとんどの人がスマートフォンから利用できるのだから、これは理にかなった施策だろう。(まだ2003年みたいにMapQuestで道順を印刷して持ち歩く人もいるみたいだが。)
MicrosoftのBingの一連のサービスの中でBing Mapsは過小評価されてきたように思う。今回のアップデートに伴い、同社は他にもいくつかの機能を追加し、この分野にはまだイノベーションを起こす余地が(わずかかもしれないが)あることを示している。
Bing Mapsでの検索結果はカード形式で整理することができ、前の検索場所も記録するため、前後の検索結果を交互に見ることができる。Bing Mapsは更にそれぞれの検索結果の位置を示す印を地図上に維持するので、それぞれの場所の位置関係を簡単に把握することができる。例えば、映画館に近いお寿司屋を探している時などに便利だ。
ユーザーは道順を確認するために、出かける前にもBing Mapsを見るだろう。このサービスは、目的地までの所要時間やこれまでの交通情報のデータ(ここで使用されているデータはCortanaの同様の機能で用いられているものだろう)から最適な出発時間を予測して表示する。
更にBing Mapsは経路の近くにある、ホテル、レストラン、ガソリンスタンドなどをハイライトする。これはGoogle Mapsには無い、細かいがとても気の利いた機能だ。
Microsoftは画像資産の一部を売却したが、Bing MapsではStreetsideプロジェクト(GoogleのStreet Viewを真似した機能)も利用できる。このツールには、今回新しく画面分割モードが実装され、下半分には地図を、上半分にはStreetsideの画像を表示する。
Microsoftは今回、タッチスクリーンに適したレイアウトに変更し、検索結果の共有も簡単になったと言う。
Bing Mapsは、Microsoftのいつものハイレゾのバードアイモードと衛星写真モードもあるが、今回のプレビューにはMicrosoftの3D地図がなくなっているようだった。3D地図はWindows 8のBing Mapsのデスクトッププレビューで打ち出していた機能だ。
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