CortanaのAndroidバージョンはどうやら、意図的なリークだったようだが、その後のMicrosoftのコメントでは、今実際にAndroid上でテスト中であり、近く正式にリリースするらしい。
それは、こんなコメントだ:
Windows Insider Programの精神に則り、Cortana for Androidのベータを合衆国と中国の限られた数のユーザによりテストしている。それから数週間後に、公開ベータをリリースする予定である。
だからこれまでの、クロスプラットホーム云々は嘘ではなかった。CortanaはAndroidに上陸するし、そのあとはiOSだ。
CortanaはWindows 10の重要な部位であり、GoogleのNowサービスやAppleのSiriツールと真っ向から競合する。どれもユーザの音声入力を受け取って、アクションやリマインダーや検索などを起動する。三つとも新生児だが、将来性は大きい。この、いつまでも大げさなプラットホーム戦争に、また新しい戦線が穿たれたのだ。
来月内にコードを下ろすというMicrosoftのコメントは要注意だ。それは、Windows 10そのもののローンチとほぼ同時期ではないか。その土壇場になってCortanaは新しい家(Android)を見つけたのだ。これまで親たち(Microsoft)がCortanaを、Windowsブランドのさまざまなエンドポイントに統合している、その最中に。
Windows国で生まれた子どもが、そうやってライバルのプラットホームにもねぐらを見つけていくことは、熱心なWindowsファンにはたまらないかもしれない。でも明らかに、Windowsだけは特別、という時代は終わりつつある。前に本誌でも議論したが、Microsoftのモバイル戦略は二股だ。独自のモバイルプラットホームにかぎりなく固執しながら、そのほかの(二つの)強力なオペレーティングシステムにも住処(すみか)を見つける、という。
だから、Cortana for Androidだ。もはや意外ではないが、とにかくおもしろい。
ぼくの金曜日の記事は、これで終わりだ。では、屋上へ行って夕日を浴びながら、ビールを飲もう。