米国時間8月25日にMicrosoft(マイクロソフト)は、アプリケーションに音声合成や読解ツールを追加したい開発者のためのサービス「Immersive Reader」を一般公開したと発表した。
Immersive Readerは、AzureのAIプロダクトであるCognitive Servicesスイートの一部で、開発者はテキストのテキスト音声合成エンジンにアクセスできるが、同じく重要なのは、一般的に使用される単語の上に画像を表示したり、与えられた文の音節や品詞を分離したりすることで、読者の読解力を向上させるツールを提供していることだ。
また、最新のブラウザで見られるのと同じように、気が散らず集中できる読書ビューを提供する。実査、マイクロソフトのEdgeを利用している場合、Immersive Readerは他のアクセシビリティ機能とともに気が散らない記事表示の一部として、すでに含まれている。また、マイクロソフトはImmersive Readerに翻訳サービスもバンドルしている。
本日のローンチでマイクロソフトは15のニューラルテキスト合成音声に加え、翻訳サービスから新たに5つの言語、オディア語、北部クルド語、中央クルド語、パシュトー語、ダリー語を追加する。Immersive Readerがサポートする言語は、これで計70になった。
本日の発表にもあったように、マイクロソフトはCode.orgおよびSAFARI Montageと提携して、学習ソリューションにImmersive Readerを導入している。
「マイクロソフトと提携してImmersive ReaderをCode.orgのコミュニティに提供できることを嬉しく思っている。Immersive Readerの包括的な機能により、さまざまなバックグラウンドや能力、学習スタイルを持つ者のル独か威力と理解力を向上させることは、すべての学校の、すべての生徒にコンピューターサイエンスを学ぶ機会を確保するという私たちの使命と直接的に一致している」とCode.orgの創業者でCEOのHadi Partovi(ハディ・パルトビ)氏はいう。
マイクロソフトによると、2月から5月にかけてImmersive Readerの利用は560%増えたという。これは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックで、オンライン教育のツールを求める人びとが多くなったためだろう。毎月、2300万人以上がImmersive Readerを使用しており、同社は新学期が始まる秋にはさらに増えると予想している。
関連記事:マイクロソフトがウェブ版Word用の音声文字起こし機能と音声認識機能を提供開始
カテゴリー:EdTech
画像クレジット:Microsoft