運動をするモチベーションを自分だけでは維持できない人のために、MoovはMoov Nowをローンチした。同社の人工知能を活用したパーソナルトレーニングを備えたウェアラブルのフィットネストラッカーの第二世代だ。
Moovはバンド型のウェアラブルで、ユーザーにランニング、サイクリング、水泳、カーディオボクシングとリビングでできる7分間の体を鍛える運動の5つのトレーニングを提供している。
同社は、2014年2月にSelfstarterでキャンペーンをローンチし、2週間で100万ドル以上の事前予約を受けた。最初のMoovデバイスは昨年の秋に出荷され、Amazonや自社ウェブサイトから累計何万個も売り上げた。
FitbitのようにMoovも毎日の運動と睡眠を計測するが、Moovは歩数ではなく、3D空間での動きを計測している。このハードウェアは加速度計、傾きを計測するジャイロスコープと動きの方向を探知する磁気計を搭載している。
「歩数は、運動の計測としては不十分だと思います」とMoovのファウンダーであるMeng Liは話した。「適度な運動をしている時間の方が歩数より重要だと考えています」。
アルゴリズムと連動することで、バンドが収集する全てのデータを関連付けることができる。Moovは、速度、走るストライドの頻度、着地の衝撃、更にサイクリング、水泳や他の運動も計測できる。
運動している最中、コーチはSiriの声で指示やフォームを改善するためのアドバイスを出す。MoovはSpotifyとも連動するので、運動中に音楽を聞くことも可能だ。コーチが話している時は音楽は小さく、他の時は音楽が聞こえるように音量を調整する。
バンドを付けて運動を何回か行うと、コーチは自動的にユーザーのレベルを設定する。例えばランニングの場合、Moovには69の異なるレベルと目標が異なる5つのプログラムがある。目標は、カロリー消費、フォームの修正、速く走るといったものだ。
コーチはユーザーがレベル7であるのにレベル2のペースで運動している場合、ユーザーにペースを上げるように促す。Moovの第一世代のコーチはとても厳しかったので、同社はMoov Nowでは少し穏やかな設定に変更したそうだ。
「最初にランニングのコーチをローンチした時、コーチの要求水準はとても高いものでした。ユーザーの中には、たまにはもう少し優しくしてほしいといった要望がありました」とLiは話す。「そこでコーチがユーザーの個性に合わせるように改良し、コーチに異なるモードを付けることにしました。ユーザーは気分が乗らない時、コーチングを減らすことができます」
Moov Nowには、進化したコーチングのアルゴリズム、6ヶ月間持つバッテリーを搭載し、かさばらないデザインで4色から選べる。
同社はアップグレードしたアプリをMoov Nowのリリースと同時にローンチする。ユーザーからリクエストがあったバイクエクササイズ(スピニング)も追加した。また、統計のランキングやリアルタイムで他のユーザーと競うことができるソーシャル機能も今後提供する。
「5年後には、運動する時は必ずパーソナルコーチが付くようになるでしょう」とLiは言う。「現在、ドライブの時には全ての角を曲がるタイミングを教えてくれるアシスタントが付くようになりましたが、運動する時も同じようになります」。
Moov Nowは今日から事前予約することができる。バンド1つは59ドルで、2つセットは99ドルだ。バンドは今年の秋頃に出荷する予定だ。
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