組織としてのMozillaは、つねに透明性を擁護してきた。そして今日、同団体はそれをさらに一歩進めて、Firefoxを何人の人が定常的に使っているか、そのブラウザーをどのように使っているか、などの内部データの公開に踏み切った。
そのレポートFirefox Public Data Reportには、1年および1か月のアクティブユーザー数、一日の中でFirefoxを使用する時間、最新バージョンにアップグレードするまでの時間(日数)、アドオンをインストールしているユーザー数、人気のあるアドオン、などなどのデータがある。データは、Firefoxのユーザー数がもっとも多い10か国については国別に分類されている。
今日そのレポートに載っているデータは、1年前のものであり、今後は少なくとも週に1度はアップデートする予定だ。データを得るにあたってリアルタイムのモニタリングシステムのようなものは使っていない、とMozillaは強調するが、全数データでありながら実際には、一部のユーザー集合のデータから敷衍したものだ。あなたがFirefoxのユーザーなら、about:telemetryへ行けばMozillaに送られているデータの種類が分かる。
このデータによると、Firefoxの月間アクティブユーザー数は減少傾向で、しかもそれは意外ではない。全ユーザー数は昨年4月には3億、しかし今や約2億5000万だ、
今回Mozillaが公表したデータの種類のその一部を、下のスライドでご覧いただこう。
今回のレポートは、デスクトップユーザーのみだ。Mozillaによると、モバイルのユーザーからのデータ取得はやや難しいが、次のバージョンからは含めたい、という。しかしハードウェアに関するレポート(後述)は5月以降アップデートされていない。
今回のレポートの前身となるFirefoxのデータプロジェクトが、2年前のFirefox Hardware Reportで、それを見ると例えば、ユーザー機が使っているプロセッサーやグラフィクスカードなどが分かる。