マーズ・リコネッサンス・オービターから1035枚もの写真が送られてきている。マーズ・リコネッサンス・オービターは、既に十年ほども火星の周りを飛んでいる探査機だ。NASAジェット推進研究所(JPL)が管理するこの探査機は、他の探査機とともに毎月火星からの写真を送ってくる。
写真は毎月送られてくるのだが、Popular Scienceの記事にもあるように、26ヵ月ごとくらいにシャッターチャンスが訪れる。すなわち火星、月、そして太陽の並びが最適な状態となり、この期間に膨大な写真を撮影して地球に送ってくるようになっているのだ。伝送に数週間もかかるほどだ。しかしそれだけの価値がある非常に鮮明な写真が送られてくる。
今回送られてきたような精細な写真は、火星の表面について多くの情報を与えてくれる。また将来行われるであろう地上探査にも大いに役立つこととなるだろう。もちろんそうした実用上の目的を除いても、謎多き隣人の姿を写した写真は眺めているだけで興味深い。
8月3日に送られてきた写真は、アリゾナ大学のHiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)のページで見ることができる。もちろん過去に写された写真も掲載されている。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)