Natureが電力需給に応じ電気料金が変動する「Natureスマート電気」を発表、東京電力・関西電力エリア対象

Natureが電力需給に応じ電気料金が変動する「Natureスマート電気」を発表、東京・関西対象

Natureは3月1日、東京電力・関西電力エリアの家庭を対象に、電力小売サービス「Natureスマート電気」の提供開始を発表した。5月にはスマートリモコン「Nature Remo」との連携を予定。

また、昨今懸念されている電力卸売市場価格高騰のリスクを鑑みて、電力購入料の上限価格を100円に設定することで、ユーザーのリスクが限定的になるよう設計しているという(電力購入料の他に託送料金、再エネ割賦金、事業運営費がかかる)。

電力需給と電気料金が連動する「Natureスマート電気」

Natureスマート電気は、電力の需要供給に応じて電気代が変動するプランを採用し、「電気を賢く使う」新しい電気のカタチを提案。ユーザーはマイページから翌日の電力量料金単価(1kWhあたり)を確認でき、電気代が高い時間には家電の利用を控え、電気代が安い時間に消費電力の大きな洗濯機・乾燥機を使うことで、電気代を節約できるとしている。

またこれら電気代の節約は、電力需要のピーク分散につながるため、火力発電所の不要な稼働を減らし、温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減に寄与するという。

Natureが電力需給に応じ電気料金が変動する「Natureスマート電気」を発表、東京・関西対象

「Natureスマート電気 」マイページのイメージ

さらに同社は、2021年5月にはスマートリモコン「Nature Remo」との連携を予定しており、その日の電力量料金単価に応じた家電の自動操作が可能になるとしている。例えば、電気代が高くなる時間にエアコンが反応し、自動で設定温度や風量の調節を行うなどを設定可能(ユーザー自身による事前設定が必要)。ユーザーは、快適さを損なうことなく自動で賢く電気代を節約できるという。

Natureは「自然との共生をテクノロジーでドライブする」をミッションに、IoTプロダクトを活用し、クリーンエネルギーへのシフトを目指すスタートアップ企業。

2017年にスマートリモコンの草分け的存在として「Nature Remo」が誕生。2019年には「Nature Remo E」で本格的にエネルギー事業に参入。今後は次世代の電力システムの構築により、ホームオートメーションからデジタル電力革命への発展を遂げ、電力の新しい未来を創造していく。

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カテゴリー:IoT
タグ:環境問題(用語)Nature(企業)Nature RemoNature Remo E日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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