NPO法人CLACKが困難を抱える高校生対象に完全無料のプログラミング教室を大阪2拠点で開講

NPO法人CLACKが困難を抱える高校生対象に完全無料のプログラミング教室を大阪2拠点で開講

NPO法人CLACKは10月20日、経済的に困窮する、あるいは何らかの生きづらさを感じる大阪市と堺市の高校生を対象に完全無料のプログラミング教室「Tech Runway」を開講するにあたり、参加者の募集を開始した。授業は11月27日から3カ月間、週2回対面で行われる。パソコンの貸与、交通費の支給(800円まで)もある。応募はこちらから

「Tech Runway」概要

  • 募集人数:新大阪6期生15名、堺1期生10名
  • 実施期間:2021年11月27日〜2022年2月19日
  • 応募条件:高校生もしくは高校生年代の人。指定された曜日に3カ月、週2日間通える人(テスト期間などは除く)

応募多数の場合は、経済的に困窮している人、生きづらさを感じている人、プログラミングに触れる機会がないひと、「何か新しい一歩を踏み出したい」人が優先される。

CLACKは、困難を抱える高校生のためにプログラミング教育とキャリア教育を提供する非営利団体。代表で創設者の平井大輝氏は、自身が経済的な困窮や両親の離婚を経験し、厳しい高校生時代を送っている。その体験がもととなり、プログラミングを通じて高校生たちを支援する活動を開始した。「Tech Runway」という名前には、「ITの力で高校生一人ひとりがワクワクした未来に飛び立つための、きっかけや環境を提供する」という思いが込められている。

学習指導要領の改訂に伴い、高等学校では2022年から共通必履修科目「情報I」が新設。また2025年の大学入学共通テスト(旧センター試験)には、新教科としてプログラミングを含む「情報」の導入が公表されている。

しかし、経済的理由でパソコンに触れる機会がない高校生たちもあり、恵まれた高校生たちとの教育格差が心配される。プログラミングのスキルを習得できずに、進路選択の幅が狭まってしまう恐れもある。そうした危惧から、CLACKでは2018年より、困難を抱える高校生150名以上に無料のプログラミング教室を開いてきた。大阪では今回で6期目となる。堺は今回が初めて。

投稿者:

TechCrunch Japan

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