ここ数週間、国家安全保障局(NSA)の監視プログラムPRISMをはじめとする数々の政府行動を暴露した通報者、Edward Snowdenは、香港を離れ現在乗り継ぎのためモスクワにいる。Snowdenに法的支援を続けているWikileaksによると、彼は「亡命のために安全な経路でエクアドル共和国に向かっており、外交官およびWikileaksの法律顧問に付き添われている」。
初期の報道で示唆されていたその民主的国家はベネズエラで、モスクワは彼の旅の第一通過点にすぎなかった。しかし、どうやらWikileaksのファウンダー、Julian Assangeにも亡命を提案したエクアドルは今回も興味を示しているようだ。先週、Snowdenはアイスランドに向かうつもりであると言われていた。
アップデート(太平洋時刻 9:58am):確かにSnowdenは、エクアドルへの亡命を申請したようだ。つい先ほど同国の外務大臣がこれをツイートした。
The Government of Ecuador has received an asylum request from Edward J. #Snowden—
Ricardo Patiño Aroca (@RicardoPatinoEC) June 23, 2013
[エクアドル政府は、Edward J. #Snowdenからの亡命申請を受け取った]
Wikileaksもプレスリリースを更新した:「彼は亡命のために安全な経路でエクアドル共和国に向かっており、外交官およびWikileaksの法律顧問に付き添われている」。本稿もこれを反映して更新した。
The Ecuadorean Ambassador is still here at Moscow airport. It looks like Ecuador is Edward Snowden's destination http://t.co/ZUfwND94nJ—
Daniel Sandford (@BBCDanielS) June 23, 2013
[エクアドル大使は今もここモスクワ空港にいる。エクアドルがEdward Snowdenの最終目的地のようだ]
われわれが調べた限り、モスクワからエクアドルの首都キトに向かう直行便はないので、Snowdenは民間機を利用し、何ヶ所かで乗り継ぐ必要があるだろう(距離は標準的ジェット旅客機の航行距離をはるかに越えている)。キューバは可能性の高い候補地であり、今日、もしSnowdenがベネズエラに向かうならと議論された時にも選択肢に挙がっていた。米国は Snowdenのパスポートを無効化しており、これはエクアドルへの入国には問題ないものの、彼の旅程を複雑化する可能性はある。
Snowdenは合法的に香港を離れることができさと、今日香港政府は発表した。これは米国からの逮捕請求が「香港法の要求を完全に満たしていなかった」ためだ。香港は米国に対して追加情報を要求したが、未だにそれを受け取っていないため「Snowdenが香港外へ移動することを制限する法的根拠」がなかった。
なお、香港は米国に対して、自国のコンピューターシステムが米国機関によってハックされたとする先の報道について説明を要求していることも注目される。
Snowdenはアエロフロート機で香港からモスクワに向かい、数時間前に着陸したが、最新報道によると、彼はそこからキューバを経て最終的にベネズエラに向かうと見られている。もし彼がモスクワのシェレメチェボ空港に乗り継ぎのために滞在しているのであれば、たとえ米国が要求してもロシアが彼を拘留できる可能性は低い。ABCのKirit Radia記者は、Snowdenの同乗客から話を聞き、彼の乗った便は「外交官車両」に出迎えられたが、どこの国のものかは不明だったと伝えている。
#Russia's Interfax news agency reports Venezuelan diplomat picked Snowden up in a car on tarmac at Moscow airport. Whisked him away #NSA—
Jon Williams (@WilliamsJon) June 23, 2013
[ロシアのインターファクスによると、ベネズエラの外交官が、モスクワ空港の駐機場でSnowdenを車に乗せた。すぐに連れ去った。#NSA]
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)