Oculus、Facebook Messengerビデオ通話のバーチャルリアリティーをデモ

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Oculus Connet 3カンファレンスのステージ上でFacebook CEOのMark Zuckerbergは、妻からのFacebook Messengerビデオ通話に新たなソーシャルVR環境の中で応答した。

傘下のVR部門であるOculusに対するFacebookの信頼は、VRを使ったクロスネットワーク通信を推進するに足るレベルに達したようだ。妻のPriscilla ChanからのMessengerビデオ通話はPriscillaの職場からかかってきたもので、Zuckerbergのバーチャルリストデバイスにポップアップした。Zuckが通知を物理的(バーチャル?)にタップすると、別ウィンドウでビデオ通話が開始され、通話中もZuckの視界にはバーチャル環境が維持される。Zuckerbergは通話中にVRセルフィーを撮り、直接Facebookに投稿して見せた。

テレプレゼンスは、わかりやすい利用場面として長らく期待されてきており、伝説的「VRキラーアプリ」と言う人さえいる。多くの人が語るVRテレプレゼンスは、スターウォーズのように位置トラッキングが可能な「ボリュメトリックVRホログラム」のことだ。HololensやMetaは、この技術を用いた拡張現実(AR)を披露してきた。Messenger通話はずっとシンプルなバーチャル2Dディスプレイ体験で、「アイアンマン」の世界に近い。

OculusとMessengerの統合は、Facebookの本格的VR統合の先行デモにすぎない ― ZuckerbergはVRを未来のプラットフォームとして位置づけている。

messenger-call今日のZuckerbergで最大のニュースは、Facebookがバーチャルリアリティー内でのモバイルを再発明しようとしていることだろう。タッチコントローラーの位置情報がひも付けされたバーチャル・リストデバイスは、これまで見たVR専用デバイスの中で初めての真に魅力的なUIだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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