Oculusがソーシャル機能を追加、VRは友達と交流できるパーソナルな体験に

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もしOculusが普及したのなら、仮想現実空間は離れた場所にいる友人が集まって楽しむ、次のメジャーなソーシャルスペースへと成長するかもしれない。

明日からGear VRプラットフォーム上のユーザーは自身のプロフィールを作って、ユーザー名から友人を検索し、仮想空間で交流することができるようになる。

Oculusはブログ投稿でSocial Triviaの開発を発表した(これはAltspaceVRの施策にとても良く似ている)。Social Triviaは友人のアバターとソーシャルスペースで話したり、トリビアバトルで遊んだりできるものだ。Oculus Socialでは、ユーザーはVRのチャットルームを作ることができ、友人とVimeoやTwitchの動画を一緒に鑑賞することができる。

Facebook(Oculusの親会社)のCEO、Mark ZuckerbergはVRにソーシャル機能の搭載を進めていること、そして仮想空間上での交流の可能性について数週間前にその詳細を話したばかりだ。

「近々、私たちはあたかも目の前に相手がいるかのような体験を得たり、それを共有したりする力を誰もが使える世界となるでしょう」とZuckerbergは、先月開催されたSamsung Galaxy UnpackedのイベントでVRヘッドセットを装着したオーディエンスに語った。

このローンチに伴ない、Oculusはこのソーシャル機能を活用できる新たなマルチプレーヤーゲームも発表している。

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Herobound: GladiatorsはマルチプレーヤーのアドベンチャーゲームでOculus Storeから入手できる。最大4人のチームを組んで、バトルフィールド広場でゴブリンやデーモンを倒すゲームだ。チームメンバーと協力して戦うために、リアルタイムのボイスチャットで戦略について話すことも可能だ。

今月の後半に予定されているOculus Riftのローンチにこれらの機能がどのように関連するかについては言及されなかったが、これらの交流機能がOculusのハイエンドとモバイルVRユーザーの両方で意味があることは間違いないだろう。

Samsungは最新の契約で、Gear VRをより多くの人の手に届けることを目指している。モバイルVRヘッドセットを利用する既存ユーザーをつなげるためにもVRでのソーシャルな体験の重要性が増している。

また、Oculus Storeから利用できるコンテンツの量が増えるほど、5つ星での評価システム以外のユーザーレビューが必要になってくるのは明白だ。Oculusは今日、記述式のユーザーレビューを導入した。他のユーザー向けのフィードバックを残すのに有効な方法というだけでなく、開発者にとってコンシューマーがVRに何を求めているかを知る機会となるだろう。

Oculusは、今月の終盤にも「画期的なソーシャルなVRゲームやアプリをより簡単に制作するため」の開発ツールをリリースする予定だとしている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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