Omixyはステルスのスタートアップで、ヨーロッパの医療検査を改善しようとしている。Theranosのように過剰なものではなく、Omixyはユーザーが自身の健康情報を長期に渡ってシームレスに管理できるようにする。
OmixyはSGH CapitalとTheFamilyの助けで150万ドルを調達したばかりだ。2016年の第2四半期にロンドンでローンチする予定だという。
Omixyに登録すると、看護士がユーザーの自宅を訪れて遺伝子サンプルを採取する。そして、全ゲノム解析と専門的な医療を合わせた検査を行う。アメリカの23andmeのように、Omixyはユーザーが簡単に遺伝子検査を利用できるようにする。
このスタートアップはゲノム解析とメタボローム解析、イクロバイオームを駆使する。多くの医者はこれらの解析手法を避けるため、Omixyがその役割を担っているのだ。Omixyの方法論を詳しく知りたい場合は彼らのサイトを確認してほしい。
Omixyは検査を行った後、ユーザーに検査結果をそのまま提示するのでなく、医師がそれらの情報を解釈して伝えるという一段階上の付加価値を提供している。Omixyのチームには医師や生物学者も参加している。もし検査結果に懸念点があり、さらに詳細な検査が必要な場合は、Omixyはユーザーを信頼できるパートナーのネットワークにつなげる。
ユーザーがOmixyのようなスタートアップを利用する理由はまだある。そもそも医師の予約を取るのは手間だ。最適な医師を探し、時間を作って、実際に足を運んで、待合室で待たされる。遺伝子検査をする場合は、研究機関に行ってから医師の元を訪れなければならない。Omixyの手順は簡単であることから、毎年検査を受けることができる。
これは病気を素早く検出することができる良い方法でもある。また、それに加えOmixyは検査結果に基いて健康な生活を送るためのアドバイスも提供する。
今後新しい検査ツールが登場した時には、Omixyは解析テクノロジープロバイダーとエンドユーザーとをつなぐAPIの役割を担うことを計画している。それは簡単に実現できることではないが、ユーザーは包括的な医療検査を簡単に受けられるべきだろう。
正式なローンチはまだ数ヶ月先だが、この付加価値のあるマーケットプレイスのアプローチが機能するかどうかにとても期待している。検査だけでなく、実際の医師からのフィードバックを提供することは、このサービスのローンチを難しいものにする。だが、そこが最も興味深い部分でもあるだろう。
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