Opera MaxがHTTPSをサポート―Androidユーザーは帯域制限がかかるまでに2倍のYouTubeを見られる

2015-08-19-opera-max

だいぶ前からOpera のAndroid向けデータ圧縮プロキシー、Opera Maxはテキスト、画像、動画データを圧縮し、ユーザーがInstagramなどのサイトを訪問したときのデータ通信の量を大幅に節約してきた。残念ながら、これまでOpera MaxはHTTPSビデオの圧縮ができなかった。つまりYouTubeやNetflixには効果がなかった。

しかしながら、今日(米国時間8/18)のアップデートでHTTPSが新たにサポートされた。これでOpera Maxのユーザーは、同一のデータプランの制限内でYouTubeのネコ動画やNetflixの古いSFをこれままでの2倍も楽しめる。

Operaによれば、Maxはバッファリング時間を短縮し、画質の大きな劣化なしにデータ量を50%まで圧縮できるという(とはいえ、よく観察すればブロックノイズなどが多少増えている)。もちろん実際のデータの削減量は個々のユーザーのネットワーク環境と使用しているデバイスによって変わってくる。

通信量削減の仕組みはこうだ。ユーザーがOpera Maxを通じて動画ファイルを呼び出すと、Opera Maxはそのファイルをいったん自社のMax用サーバーに読み込む。そこでデータを圧縮してから改めてユーザーに送信する。ローカルのMaxアプリがそれを元に戻して表示する。つまりユーザーのトラフィックはすべてOpera Maxのサーバーを経由することになる。Operaは「ユーザーのプライバシーの保護を至上命題としている」と述べている。Maxを利用するのであれば、Operaを信頼するしかない。

Opera Maxがスタートしたのは2014年2月だが、Operaはそれ以前からデスクトップ向けの同様のサービスをOpera Turbo として提供していた。

データ量無制限のプランでキャリヤと契約しているユーザーにはあまりメリットのないサービスだが、もし読者のプランにデータ量の上限がある〔あるいはデータ量によって帯域制限がかかる〕なら試してみる価値が大いにあるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。