自動運転スタートアップのOptimus Rideは、ニューヨーク州ブルックリンで商用自動運転サービスを運営する初めての企業となる。しかし、これは世界一混在したニューヨークの道路で歩行者や自転車、タクシー、そして車と競合するものではない。そのかわり、300エーカーの面積となるブルックリン海軍施設内でシャトルサービスを提供する。
Optimus Rideの自動運転車両は3列6席を備え、少なくとも現在は安全のためのドライバーとスタッフが常時乗車しながら、複合施設全体をカバーするサービスを週7日間無料で提供する。これには新しい発着地点も含まれるので、多くの乗客は簡単に座席を確保できるはずだ。
Optimus Rideのシャトルバスは、ボストン、ヴァージニア、カリフォルニア、マサチューセッツなど、全米各地で運行されている。
ブルックリンの海軍施設には約1万人が勤務しており、さらに完全な私道となるので、このサービスには最高の環境となる。つまり、Optimus Rideは商用自動運転サービスを展開するのにあたり、公道のルールや規制に注意する必要がないのだ。
Ann Arborを拠点とするスタートアップのMay Mobilityは、低速の自動走行シャトルに注力しており、いくつかの小さな都市と提携してバス路線を展開している。両社のアプローチは似ており、交通や歩行者のパターンが予測しやすい地域にて、比較的シンプルな車両で少人数の乗車サービスを提供する。
商業的に実現可能な完全自動運転のロボットタクシーサービスは、密集した都市部ではまだまだ先の話で、短期的にはスタートアップや小規模な企業には手が届かない。コントロール可能な観葉での商用サービスに小さな規模で取り組むことは収益をもたらし、また同時に優良顧客に実際の価値を提供しながらビジネスを構築するための優れた方法だ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)