IoTを活用した見守りサービスを展開するotta(オッタ)は5月27日、和歌山市・和歌山電力が推進し6月より開始する「Iot/ICTによる子どもの見守り事業」において、見守りシステムへの技術協力として参画することを発表した。2021年5月末時点で東京都、大阪府など全国15都市に導入済みで、和歌山市は16番目のサービス開始地域となる。
同事業は、和歌山市から和歌山電力が委託を受け、ottaが見守りシステムの技術協力を行い、2021年6月から和歌山市立小学校の全50校の全児童を対象として実施するもの。
市内の店舗や事業所などに設置する見守り基地局(固定スポット)と指定アプリ(Android版・iOS版)をインストールした市民(移動スポット)によって見守りネットワークを構築し、見守り端末をランドセルなどに付けた子どもが近くを通ると位置情報が記録され、緊急時には警察等関係者にその情報が共有される。
2021年6月から小学校区単位で順次対象地域を広げ、2~3年ですべての和歌山市立小学校区にて利用可能となる予定で、見守り基地局の設置が進み、見守りネットワークの整備が完了した小学校区から導入される。
ottaは、「誰もが安心して暮らせる『スマート見守りシティ』をつくる」をミッションに、IoTテクノロジーを活用した新しい見守りサービスを提供。2014年の設立以後、大手電力会社と提携し全国にサービスを拡大。2019年には、約8万5000人規模となる福岡県福岡市全域での見守りサービスを開始するなど、日本最大規模のIoT見守りサービスを展開しているという。
ottaは、今後もIoTテクノロジーの活用により子どもの「安全」と親の「安心」をつなぐ新しい見守りサービスを提供するとしている。子どもの登下校がテクノロジーの力によって、より安全になることを期待したい。
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