Pinterest (NYSE:PINS) が公開企業となった。Ben Silbermann氏のバーチャルピンボードは、初値が23.75ドルとなり、ニューヨーク証券取引所での公開価格を25%上回った。現在の株価はそれより2%上昇し、24ドル超で取引されている。
Pinterestは昨夜、公開価格をレンジの上限を上回る19ドルとすることを決めた。このIPO価格により、Pinterestの時価総額は126億ドル(約1.4兆円)となり、この数字はシリーズH時の評価額123億ドルよりも若干大きいものとなった。
7500万株ものクラスA株を売り、Pinterestは公開企業としての試練や苦難を乗り越えるための資金として新たに14億ドルを調達した。
つい最近同様にIPOを行ったLyftのいまひとつの株価がPinterestの公開に影響するのではという懸念があったにもかかわらず、Pinterestは堅実なデビューを果たした。Lyftの株価は3週間前、公開価格を21%上回っていた。しかしそれから株価はIPO価格を下回り、最近では58ドルで取引されている。Pinterestも同じ運命をたどるのか、しばらく様子を見なければならない。
Pinterestと同じ日に上場デビューを果たした別のユニコーン企業Zoomの株価は初日、81%も上昇した。ビデオ会議事業を展開する同社の式株は、4月17日に公開価格を懸念されたレンジを上回る36ドルとした後、今朝いきなり65ドルで取引が始まった。Zoomは当初、公開価格を28〜32ドルにする計画だったが、利益を上げている同社の株に対する大きな需要を受け、Zoomはレンジを33〜35ドルにする計画を発表した。
この株価上昇でZoomの時価総額は約160億ドル(約1.8兆円)となった。これは、2017年に実施したプライベートファンディングのときの評価額10億ドルの16倍だ。ベンチャーキャピタルで2億ドルに満たない額を調達したZoomの時価総額は、VCファンディングで15億ドル近くを集めたシリコンバレーのサクセスストーリーとして愛されているPinterestのものを上回っているということになる。
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(翻訳:Mizoguchi)