PocketRDが3DCGデータの二次流通・二次創作が可能なブロックチェーン活用サービスのβ版公開

PocketRDが3DCGデータの二次流通・二次創作が可能なブロックチェーン活用サービスのβ版公開

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン技術に関連する国内外のニュースから、過去1週間分について重要かつこれはという話題をピックアップしていく。今回は2020年11月29日~12月5日の情報から。

PocketRDは12月7日、3DCGデータなどの2次流通・販売が可能なブロックチェーンを活用したサービス「Pocket collection」を発表し、β版を公開。2021年正式版リリースに向けて、クローズドβテスト参加者の募集を開始した。

PocketRDが3DCGデータの二次流通・二次創作が可能なブロックチェーン活用サービスのβ版公開

CGクリエイターの創作活動における中心的なプラットフォームを目指すPocket collectionは、大容量ストレージを備えるポートフォリオ掲載機能、グループによる制作活動を可能にするプロジェクトマネジメント機能、データの購入・販売が行えるマーケットプレイス機能などで、クリエイターの活動を支援していく。

さらにPocket collectionは、CGクリエイターの3Dデータの権利をブロックチェーン技術で保護し、不正利用摘発を検知する仕組みを搭載する。2次創作、2次流通を可能にするマーケットプレイス機能においては、権利を管理し、利益分配も行えるという。

特許を取得済み(特許第6726417号)の不正検知機能は、3次元著作物において「どのように権利を主張するか」を特定する基盤技術。データの構造やモーションに創意工夫がある場合、それらの特徴点を抽出し、権利の主張点として特定、権利保護基盤内にある特徴点が類似している著作物を自動探索し不正を検知するとしている。

また、CGクリエイターの権利保護、権利流通については、大容量ストレージに付随する機能により、権利管理、創作履歴、取引記録など3Dデータの流通・遷移をブロックチェーンで保護し、モデラーやリガー(CGの動きなどを設定する人)による共同制作者(2次創作)に対しても、権利保護や利益の分配が可能となっている。

グループによる制作活動では、登録クリエイターとのコミュニケーション機能も搭載しており、クローズド環境による機密保持も可能という。

同社はPocket collectionを、先行する他社のストレージサービスよりも安価な料金設定を目指していくことを明言している。また先行する他社のマーケットプレイスでは売買取引手数料が30~60%と高額だが、Pocket collectionでは売買取引手数料についても安価な設定を目指し、さらなる3DCGデータ取引の活性化を図っていくとした。

Pocket collectionのクローズドβテストは、参加人数を100名に限定し実証実験を行う。参加希望者は、Pocket collection公式サイトより申し込みが必要。

応募条件は20歳以上の方のみ。クローズドβテストに参加中の情報については、非営利目的かつインターネット上に限り公開できるが、静止画や動画などを公開する場合は、投稿内容内またはそれに近い場所にて、投稿物がクローズドβテスト時のものであることがわかる記載することが条件となっている。SNSなどで公開された情報について、同社より削除依頼が行われることもあるという。

なお、βテストへの参加応募者が多数の場合は、抽選とする。βテスト参加者には、その御礼として同社より優先的に収益化支援や機能開発支援が行われる予定になっている。

PocketRDは11月にはアバター生成統合システム「MY AVATAR」をリリース。完全自動で、撮影から採寸、編集、加工、保存、エクスポートが可能なシステムにより、自分のアバターを生成することができることで話題になっている。同社は、今後はMY AVATARとPocket collectionとのサービス連携も視野に入れ、サービスの改善、企画開発に取り組んでいくことも明らかにしている。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:PocketRD日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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