追跡グループらのデータによると、2014年第1四半期のPC市場は、予想よりわずかにバラ色のようだ。Gartnerは、Q1のPC出荷台数を1.7%減と推計した。IDCの推計は4.4%減だった。
このIDCの数値は、同社の予測5.3%を上回った。
忘れてならないのは、2014年が一般にPC不作の年と予想されていたことだ。IDCは3月に、2014年全体で出荷台数が6%減少すると予測していた。Q1の推計値4.4%は、ほぼ当たっている。ほぼ。
Q1の台数を押し上げたのは、以前IDCを心配させていた事情 ― 新興市場での販売不調 ― とは別だ。これはその心配事が起きなかったということではなく(この後述べる)、何か別のものが助けにやってきたという意味だ。それはXP。
そう、Windows XPの死が、ようやく販売を促進し始めたようだ。IDCがこう書いている、「企業のPCリフレッシュプロジェクトが、かなり遅れながらも、差し迫るWindows XPサポート終了によって、最後の一押しを受けた。特に日本で。加えて、タブレット需要の停滞も、これまでのノートPC急落を食い止めた」。つまりは、Windows XPが世界中のPC市場とメーカーを助けているようだ。
しかし、上にも書いたように新興市場は未だに課題だ。IDCは、同四半期の実績を、予想通り「低調」と指適した。
MicrosoftおよびIntelはコメントを拒んだ。
Gartnerも、Microsoftの今は亡きオペレーティングシステムを、販売推進要因として挙げている。「4月8日のXPサポート終了は、PC出荷台数の減少緩和に役立った」。さらにGartnerは、PC市場を「低調」ではあるが「復調の兆しを見せている」と指適した。
結構なことだ。
問題は、この〈予想よりはよかった数字〉が第2四半期にも続くのかどうかだ。私はイエスに賭ける。MicrosoftのWindows XPサポートが完全に切れたのが第2四半期だ。前期に起きたことが増幅されて起きるかもしれない。果たしてこうした短期上昇気流によって、GartnerがPC出荷台数予測を対前年比プラスにまで引き上げるかどうか、興味深い。
上記のいずれも、PC市場が依然として抱える弱点を打し消していない。業界におけるWindows 8への移行は未だに続いている。MicrosoftがOSを改善し、OEMメーカーがハードを良くするにつれ、タッチ式パソコンも増えていくだろう。
今回のデータは予想を上回っていたが、単一四半期の好結果からトレンドは生まれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)