Raspberry Piをベースに製品を作るハードウェアスタートアップは今やとても多いが、これからはこの超人気マイコンボードの本体の構成等をニーズに合わせてカスタム発注できることになった。
Piの大量注文に対するこの特注仕様サービス(カスタマイゼーションサービス)は、大手販売代理店のelement14が昨日(米国時間10/27)立ち上げ、Pi応用製品を作るOEMたちの特殊なニーズに応えた設計と製造を提供していく。
特注(カスタマイゼーション)の対象は、ボードのレイアウト、ヘッダの有無、コネクタやインタフェイスの種類・仕様、構成の変更、オンボードメモリ、そのほかの拡張機能(I/O、電源、ワイヤレスチップなど)、となっている。
受注可能な最小ロットは、カスタマイゼーションの内容によってやや異なり、3000から5000のあいだだ。
今年の2月にPi(25ドルと35ドル)のグローバルな売上台数が500万を突破した。今回のカスタマイゼーションサービスによって台数はさらに伸びるだろう…コストにもよるが。element14は仕様を受け取ってから3週間以内に見積と設計概要を顧客に提供する。
同社は曰く、“価格はカスタマイゼーションの内容と受注台数で決まる。標準料金体系のようなものはなく、個々の顧客ごとに、その要求に応じて見積もりを作成する”、そうだ。