Xcodeに戻ってもいいかなと考えている開発者たちのために、Brightifyという名のチェコの小さなチームが、iOSアプリの開発を容易にするReactantという名のフレームワークを開発した。これは、コードのライブリロードを提供するSwiftベースのフレームワークで、プログラムしながらエレメントを素早く追加することができる。
「Reactantアーキテクチャは、iOSプロジェクトをどのように構築するかを隅々まで決定します。テスト可能で再利用可能なコードを書くことを可能にしますし、きわめてスケーラブルなものです。このことは、小さなアプリの開発速度を低下させるような定型部分がない一方、アプリが成長して行くときにもそのまま使い続けることができることを意味します」と語るのはTadeas Krizだ。チームはフレームワークをGithubで公開し、少数の友人たちや家族と一緒にシステムを拡張してきた。
「アーキテクチャは既に利用可能で、私たちの作る全てのアプリケーションで用いられています。これはクライアント向けの私たちの開発と並行して開発されてきたもので、このことで、フレームワークが私たちの全ての要求を満たしていることを、公開する前に確かめることができました。そしてこの部分は現在オープンソースとして、公開されています」。
彼らはまた、アプリのレイアウトをより簡単に行なうためのUIエディタも開発している。こちらの公開は12月の予定だ。
「主要な利点は、iOS開発者なら誰でもReactantを直ちに使い始めることができるということです。なぜなら、すべてネイティブのSwiftで記述されているからです。Swiftの強力な型システムによって、開発者たちはコンパイルの時点で多くの安全性を確保することが可能になります」。
Krizと共同創業者のMichael Chlubnaは、Reactantを彼ら自身の開発に対する解決策として開発した。チームはまた、モバイルアプリ開発会社のBrightifyも運営している。このツールを利用することで、大量のコーディングを行うことなくSwiftでのアプリケーション開発をより簡単に行なうことができるようになる。アプリケーションはネイティブのiOSコードにコンパイルされるので、React Nativeのようなハイブリッドフレームワークを利用するときのような非互換性は存在しない。彼らはまた極めて充実したドキュメントを用意しているので、Reactantを選んでプログラミングを始めるための敷居は低い。
私はサンフランシスコで開催されたDisruptでチームと実際に会った。プラットホームは良く構築されており、私のような初心者には間違いなくエキサイティングな内容だった。次のプログラミングプロジェクトのために検討をする価値はあるだろう。
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(翻訳:Sako)