パンデミックに入って9カ月、都市封鎖に最初に踏み切った州の1つが振り出しに戻った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の急増を受け、カリフォルニア州のGavin Newsom(ギャビン・ニューサム)知事は、州全体にわたる大規模な封鎖を再度実施し、多くの住民が自宅を離れることなく生活必需品を手に入れる新たな手段を探し始めた。
Robomart(ロボマート)は、サービスの完成までにはまだ遠いようだが、同社はロサンゼルスのウェストハリウッド近郊で限定サービスを開始した。現在は招待のみのベータテストで、ワゴン車に載せた生活必需品を販売している。ユーザーはRobmartアプリで購入すると、クルマが走り購入者のところにやってくる。
最初のサービスはモバイル薬局で、50種類の製品500箱を販売する。商品は市販薬、トイレタリー、家庭用品、キッチン用品など。同サービスの食料品バージョンも同じ地区に「数週間以内に」登場するとRobomartはいう。
最終目標は必要な認可と技術的障壁をすべてクリアし、自動運転車で配達することだ。しかし現時点では、車両リース会社のZeeba Vansとの提携によって配達している。2年以内にバンを100台に増やす計画だ。会計はRFIDタグを用いて行われる。
Wasabi Ventures、SOSV、HAX、Hustle Fund、Automation Fund、Archtypeの各社が出資している。
「スタートアップの世界は完全無人運転がオンデマンドコマースで唯一利益を上げる方法だというちょっとした近視眼的思考に陥っています」とHAXのGarrett Winther(ギャレット・ウィンザー)氏はTechCrunch宛の声明で語った。「現実はといえば、地域の配達モデルにはいくつか変化が起きていて、賢明な運営の統合によって『ストア・ヘイリング(呼び出し型店舗)』がみんなの予想よりずっと早く普及するでしょう」。
少なくともこの会社は、この機会を逃すまいとしているように見える。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)