昨年はSamsung Electronicsにとって厳しい年だったが、2015年が好転の年だとも思えない。今日同社は2014Q4の収益予想を発表し、5.2兆ウォン(約47億4000万ドル)の営業利益を掲げた。それにより通年の利益は25兆ウォンとなり、過去3年間で最低となる。
Samsungのスマートフォンのマーケットシェアは2012年に急増した。それは主にSamsung Galaxy SIIIとGalaxy Note IIのおかげだったが、その後、売上は激しい競合の中で低迷した。欧米市場の消費者は今、Samsungがその市場を作ったとも言える大型スマートフォン、いわゆるファブレットを選好しているが、そこにはすでに、AppleのiPhone 6 Plusを初めとする強力な競合機種がひしめいている。
一方、大きな成長市場である中国とインドでは、Xiaomiなどのメーカーによる安くて高性能なスマートフォンが幅を利かせている。そのためXiaomiは2014年に世界第三位のスマートフォンメーカーになっただけでなく、好調な資金調達により、テクノロジ系スタートアップとしてはもっとも評価額の高い企業になった。
しかしSamsung Electronicsは単なるスマートフォンメーカーではなく、多彩な製品群を擁するエレクトロニクス企業であり、とくにAppleなどそのほかのスマートフォンメーカーにも納品しているメモリチップは、今年の同社の収益を再び上向きに転じさせる救世主になるかもしれない。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))