ShazamのAndroid版でヘッドホン再生中の楽曲認識が可能に

Apple(アップル)が所有するShazam(シャザム)は、周囲で再生されている音楽を識別でき、さらにAndroidスマートフォンやタブレットを使っていればヘッドホンにて再生している楽曲が認識できるようになった。

昨年アップルにより4億ドル(約430億円)で買収されたShazamは、Android版アプリに「Pop-Up Shazam」という機能を導入した。これを有効にすると、他のAndroidアプリによりスマートフォン内部、あるいは外部にて再生されている楽曲を追跡・認識できる。

この機能は、多くのユーザー長年求めていたものだ。これまでは、ユーザーがYouTubeの動画などで楽曲を見つけた場合、Shazamでは2つの不便の方法しか利用できなかった。ヘッドホンを取り外して内蔵スピーカーで音楽を再生するか、あるいはヘッドホンをスマートフォンのマイク近くに持っていくかだ。

この新機能により、Shazamは他のアプリからの楽曲を追跡することができ、それにより周囲の音やスマートフォンのスピーカーに完全に依存する必要がなくなる。まるでFacebook Messengerのように浮遊しドラッグできる通知をタップすることで、この機能が利用できる。

TechCrunchのテストでは、この機能は有線、無線イヤホンの両方(さらにAirPodsでも)で、InstagramやTiktok、YouTubeなどのアプリにて宣伝どおりに動作した。AppleのモバイルOSではこの通知がサポートされていないため、iPhoneユーザーが同じ機能を利用したいと思っても辛抱強く待つ必要があるだろう。アップルは2014年にShazamをSiriに統合しており、いつの日かなんらかの方法で、iPhoneにおける楽曲の認識機能が拡張される可能性はある。

GoogleはPixel 3シリーズのスマートフォンに「Now Playing」機能を導入して以来、楽曲認識に近年注力している。これは、周囲の楽曲を自動で検索し、認識してログに残すという機能だ。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。