Slashdot Japanが「スラド」に名称変更

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「アレゲなニュースと放談サイト」の愛称でおなじみのSlashdot Japan(スラッシュドット・ジャパン)が、5月11日より「スラド」に名称変更する。

スラッシュドットは、コンピューター関連の話題の要約をリンクとともに紹介する掲示板。日本版は2001年5月にオープンした。ちなみに、「アレゲ」とは使えそうで使えないものを意味するスラッシュドット用語。最近では耳にすることが減ったが、古参のネットユーザーならご存じのことかと思う。

名称変更後も現在と同じシステムで運営し、既存のコンテンツやユーザーアカウントはそのまま引き継がれる。URLは従来の「http://slashdot.jp/」から「http://srad.jp/」に変わる。RはLの間違いと思われるかもしれないが、SRADの4文字は、サイトを構成する4つの要素「Story(ストーリー)、Research(調査、研究)、Article(論説)、Discussion(議論)」の頭文字を並べたものらしい。

日本版を運営しているのは、米Dice Holdings社とのライセンス契約を受けているOSDN株式会社。オープンソース・ソフトウェアの開発・配布サイト「SourceForge.JP」も同様のライセンス契約で運営しているが、こちらも5月11日より「OSDN」に名称変更する。サービス名称変更に至った経緯について、OSDNは次のように説明している。

「全てのオープンソースとITを中心としてテクノロジーを愛するコミュニティに寄り添う」というOSDN社の経営方針と米Dice Holdings社との事業方向性の乖離が大きくなったことによるものであり、日本側としては新ブランドを掲げて、新たな成長軸へと向かっていくことを決意したものであります。

僕もかつてはスラッシュドットで交わされる雑談を興味深く読んでいたけど、最近ではFacebookやTwitter、NewsPics、はてなブックマークなどで、ネットで話題のニュースの意見を目にすることが多くなってきた。スラッシュドットはサイト名とURLを新しくするだけで何が変わるの?という気もするが、日本独自の成長軸へ向かうとのことなので、今後また盛り上がりを見せるか注目したい。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。