SnowflakeがAmazonだけではなくAzureクラウドにも拡大

クラウドデータウェアハウスであるSnowflakeが、Microsoftとの提携を発表し、そのプロダクトをAzureクラウドへと拡大した。新製品はまだプレビュー中だ。

SnowflakeのCEOであるBob Mugliaが、Microsoftで20年以上働いていたことを思えば、創業以来のパートナーであったAmazonに続いて、Microsoftが第2のパートナーとなったことは不思議ではない。しかし、Mugliaによれば、Microsoftとの旧来のコネよりも、市場からの要求の方が本当に多く寄せられているのだという。実際、現時点では、毎日1、2社のAzure顧客からの問い合わせを受けているという。

計画では、本日よりプライベートプレビューを開始し、サービスを他のプラットフォームに移植する際に発生する様々な課題を解決して、秋の適当な時期に一般開放をする予定だ。

このパートナーシップは突然結ばれたわけではない。それは既に1年を超える開発期間を経ているのだが、MugliaによればAzureはAmazonと比べると色々な点でまだ成熟しておらず、それらを解消するためには技術的な協力が必要なのだという。

「私たちはプロダクトを彼らのプラットフォーム上で動作させるために、いくつかの点についてMicrosoftと協力する必要がありました、特にAzure Blob Storageに関しては、少々異なるやり方をAzure上で行う必要がありました。よって動作させるために、私たちのプロダクトの内部に手を入れる必要がありました」と彼は説明した。

とはいえ、全体として両社のエンジニアたちは、こうした課題を解決するために協力しており、Mugliaによれば、プレビュー版の中ではまだ作業中のいくつかの機能はあるものの、秋にAzure版が一般公開されたときには、基本的にはAmazon上で提供されているものと同じものになるという。「私たちの目標はAmazon上のプロダクトと文字通り同じものを提供することです。私たちはMicrosoftと共に、その目標を達成することができると信じています」と彼は語った。

もちろんSnowflakeにとって、それは大幅な市場の拡大を意味する。今やAzureとAmazonどちらのプラットフォームを使う企業に売り込むことは可能になり、全く新しい顧客へのパイプラインを開くことができるからだ。Azureは、Amazonに続く第2位のクラウドプロバイダーだ

最も興味深い点は、もちろんAmazonとMicrosoftがクラウドの中で競合することだが、Snowflake自身もそれぞれのクラウドプロバイダーと、そのプロダクトで戦っている。この種のパートナーシップは、クラウドの世界ではますます標準的なものになって来ている。複数のプラットフォームにまたがって作業を行い、得意なところで競争を行うのだ。

「業界内での関係のほとんどに、なんらかの競合要素は含まれています、まあそれが普通ですけどね」と彼は語った。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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