SonosとIKEAが家庭用サウンド製品で提携

SonosIKEAが共同で、「将来の家庭内サウンドエクスペリエンスを創造する」ための、新たなコラボレーションを発表した

両社は、家庭内のどこでも音楽の再生が楽に行えるようにしたいと説明している。Sonosの主目標が、ソフトウェアを活用して家庭内各所におかれたスピーカーシステムを管理することであることを思えば、このコラボレーションは理にかなっている。

「Sonosと協力して、私たちは家庭内に音楽とサウンドを解放したいと思っています。そして人びとが家庭の中で一緒に音楽を聴くやり方に沿ったプロダクトを提供したいと考えています。Sonosと提携することで、IKEAの家具の知識と、Sonosの優れた家庭内音響技術を組み合わせたいと考えています」と説明するのは、スウェーデンのIKEAの、IKEAホームスマート部門のビジネスリーダーである、BjörnBlockだ。

有りがちなことではあるが、両社が具体的にはどのような製品で協力するのかの詳細は明かされていない。また、2019年までは製品が発売されないため、コラボレーションの成果がどのようなものになるのかを正確に知るには、まだ時間がかかることだろう。しかしもし両社が、Sonosのソフトウェアで制御可能な高品質のスピーカーを、IKEAの家具に組み込む方法を見いだせるのなら、是非使ってみたい。

このコラボレーションはどちらかと言えば予想外のものだった。なにしろSonosはプレミアムブランドだと考えられているが、IKEAは安価な家具屋だと思われているからだ。加えてSonosの製品バリエーションは限られている。現在生産しているのはわずか9製品だけである。つまり、IKEAとわずかばかりのコラボレーションを行うだけでも、Sonosは生産数を倍増させなければならないのだ。

IKEAはこの取組を、自社のホームスマート部門の、第3ステップとみなしている。彼らはまず2015年に一部の家具でワイヤレス充電を可能にした。そして2016年にはスマート照明製品を発売している。そして今度は音楽に取り組むことにしたというわけだ。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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