SoundCloudは2011年以来、ポッドキャスト機能をテストしてきたが、今日から一般公開されることになった。SoundCloudのポッドキャスト機能には、無料プランと二種の有料プランがある。それはLibsynなど既存の優勢勢力に挑戦するとともに、iTunesへパブリッシュしたり、Overcastなどのポッドキャストアプリに拾われるためにRSSフックを提供している。
SoundCloudは、いきなり勝負に勝つ気だ。有料プランは、1か月6時間のオーディオアップロードで年額55ドルと、無制限が年額135ドルだ。Lisbonは月額5ドルから始まるが50MBというストレージの容量制限はすぐ尽きてしまう。月額15ドルでは250MBになるが、SoundCloudの無制限プランにはかなわないだろう。たまにしか使わない人向けの無料プランは、3時間のオーディオをアップロードできる。
SoundCloudのベーシックなポッドキャスト機能は前から誰でも使えたが、リスナーもSoundCloudにアクセスしていなければならない、という制約があった。新しい機能ではユーザのポッドキャストのRSSフィードが生成されるので、それをiTunesにパブリッシュしたり、ほかのオーディオ発見ソースや、DeezerのStitcherなどのインターネットラジオに配信できる。InstacastやOvercastなどのアプリも利用できるし、またフィードのURLを友だちなどに教えてもよい。
またSoundCloudのポッドキャストはただちにSoundCloudにパブリッシュされるから、潜在的オーディエンスは大きい。埋め込みツールを使うとソーシャルメディアやブログなどのWebサイトで共有することもできる。
ただしポッドキャストのコンペティタはLibsynのようなレガシーだけでなく、今後増えるだろう。たとえばSpotifyには、本誌が以前報じたモバイルアプリ発見機能をベースとするポッドキャストを導入する計画がある。ただしSpotify自身がホストするのではなく、AppleとiTunesの関係みたいな形になるとの噂もあるので、もしそうならSoundCloudのポッドキャスト収益化にもメリットがある。
SoundCloudのポッドキャストのやり方はここに書かれている。本誌もSoundCloudのアカウントがあるので、近く試してみるだろう。