SpaceX、Falcon Heavyエンジンの地上テストに成功――本番打ち上げは「来週あたり」

SpaceXは巨大な新ロケット、Falcon Heavyの地上エンジン・テストに成功した。 いよいよ本番打ち上げの幕が開く。今日(米国時間1/24)実施された発射台上でのロケット噴射は実際の打ち上げに向けて必須のステップだった。各ブースターに9基ずつ、トータル27基のMerlinエンジンがすべてが正常に働くことが確認された。

テストはSpaceXのケープ・カナベラル発射施設で行われたが、実際の打ち上げもこの場所からとなる。SpaceXではテスト後に「すべて順調だった」と発表した。SpaceXのCEO、イーロン・マスクはこのテストが成功したので最初のフライトは「来週あたり」になるととツイートした。

今朝のFalcon Heavyの静止噴射の結果は良好だった。 蒸気が巨大な積乱雲を作った。打ち上げは来週あたりになる ―イーロン・マスク

これはグッドニュースだ。打ち上げは昨年の暮に予定されていたが延期となった。今年に入ると、予算が議会でブロックされて政府の活動が一時停止した。これでSpaceXが打ち上げに利用しているケープ・カナベラルのNASAの施設も閉鎖され、さらに遅れが出るのではないかと懸念されていた。議会における妥協により連邦政府の活動は(当面)再開され、SpaceXは巨大ロケット打ち上げ準備を再開できることとなった。

Falcon Heavyは現在のFalcon 9の3倍近い大重量のペイロードを搭載できる。1回のミッションで複数のクライアントのために多数の衛星を打ち上げることが可能になれば宇宙利用の経済性が一層高まるものと期待されている。また最終的にはイーロン・マスクのビジョンである有人火星旅行にも利用されるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+