今年はSpheroにこれまでのところタフな年となっている。コロラド拠点のこのトイロボティクスの会社は、ディズニーブランドで出した商品の売れ行きが芳しくなかったため、社員数十人の解雇で年をスタートさせた。
しかしながら、ここへきてようやくいいニュースが出てきた。Crunchbaseによると、1200万ドルの資金を調達し、累計調達額を1億1900万ドルとした。この最新の資金は、BB-8製造元であるSpheroが教育専門の企業となるのに活用される。
「今回の資金調達で、これまでの累計調達額は1億2000万ドルとなった。我々は最終的に累計2億ドル調達できると踏んでいる」。SpheroはTechCrunchに対し、こうコメントしている。資金はこれまでの出資元と、新規によるもので、「これは我々の、遊んで学んでの分野に注力するという大きな戦略を進めるのに活用される」としている。
コーディング用玩具の分野の競争が激しくなっている現状を考えると、これはやや際どい戦略のように思える。しかしSpheroはこれまで、コンシューマーにフォーカスした製品を展開してきており、この分野でそれなりの地位を長きにわたって築いている。
スター・ウォーズのBB-8がヒットしたのち、スパイダーマンやCarsのライトニング・マクイーンといったハイテックなディズニー関係の商品を売り出したが、同社の売り上げは4分の1に落ちた。
「[教育]というのは、我々がこれまでそれなりに成果を出してきた分野だ」。解雇が発表されたのち、Spheroは私にこう明かしている。「我々が今うまくやっている分野というのは、これでいこうと決めた最初から培ってきた、100%自信をもってやれることなのだ」。
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(翻訳:Mizoguchi)