Spotifyがループ再生されるアートワーク「Canvas」のマーケットプレイスを開設

米国時間11月19日、Spotify2019年に買収したSoundBetterをベースに、アーティスト向けとしてCanvasのマーケットプレイスを開設すると発表した。Canvasはループ再生される短いビジュアルで、2019年に広く導入が開始された。通常のアルバムアートワークの代わりに、もっと注目を集めるビジュアルとしてテクノロジーを活用する試みだ。

2019年10月の記事で指摘したように(未訳記事)、この機能に対する当初の反応はさまざまだったが、Spotifyはユーザーのエンゲージメントに関する新しい数字をいくつか公表した。同社によれば、リスナーに以下の結果が見られるという。

  • 曲を共有する可能性が145%高い
  • ストリーミングを継続する可能性が5%高い
  • 曲を自分のプレイリストに追加する可能性が20%高い
  • そのミュージシャンのプロフィールページにアクセスする可能性が9%高い

マーケットプレイスの開設は、このテクノロジーを広く使ってもらうための施策の一環だ。マーケットプレイスでは、Kanye West(カニエ・ウェスト)からBillie Eillish(ビリー・アイリッシュ)といった人気ミュージシャンのビジュアルを制作してきたトップクラスのデザイナーにアクセスできる。また、世界中のさらに多くのミュージシャンにCanvasを提供していく予定だ。

同社は「CanvasはSpotifyだけのフォーマットなので、できるだけ簡単にミュージシャンがビジュアルデザイナーを見つけて、目を引くビジュアルを制作できるようにしたいと考えています。ミュージシャンはデザイナーを選んだら、曲調とクリエイティブのビジョンを詳しく共有します。するとデザイナーはそれを考慮して、ミュージシャンのニーズに合ううオリジナルのCanvasを作ります」と説明している。

一般にアーティストが報酬を得るのは、トータルで見ればおそらく良いことだ。しかし1曲あたり何百ドル(何万円)もかかるのでは高すぎる。ミュージシャンは、ストリーミングから得る報酬に関して直面している問題のバランスを考えなくてはならないだろう。ミュージシャンの実態やストリーミング数によっては、投資しても元がとれるかもしれない。

この種のコストはこれまではレコードレーベルが負担してきた(レーベルのスタッフに良いデザイナーがいなければ)。しかし最近の音楽業界はそのようにはなっていない。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Spotify音楽

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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