SpotifyがApple Watchで直接ストリーミング再生可能に、iPhoneを持たずにランニングできる

Spotifyは米国時間11月3日、Apple Watchアプリでスタンドアロンストリーミングのサポートを開始したことを認めた。この機能のテストは2020年9月に発見されていた(9to5Mac記事)。SpotifyがApple Watchアプリをデビューさせた約2年後の登場となる

スタンドアロンストリーミングに対応しているため、ユーザーはiPhoneをテザリングしなくても、Wi-Fi接続や携帯電話経由でSpotifyの音楽やPodcastを聴くことができる。

スタンドアロンストリーミングに対応していないことは、Spotifyのコアなユーザーにとって不満だった。ランニングなどの運動しているときでも、iPhoneを持っていかなければならなかった。またiPhoneを持って歩くのが面倒なときもある。

これからは、Spotifyのユーザーは自分の手首からBluetoothヘッドフォンやAirPodにストリーミングできるようになる。

ただしアプリでは、一部のユーザーにはまだベータだと表示される。

Apple WatchのSpotifyアプリ(画像クレジット:TechCrunch)

Spotifyアプリのアップデートは9to5Macによって米国で発見された。9月のテストグループに参加していないにもかかわらず、より多くのユーザーがこの機能を目にするようになったという。

Spotifyは、Apple Watchでスタンドアロンでのストリーミング機能を提供する最初の音楽サービスではない。Apple(アップル)自身のサービスであるApple Musicに加えて、Pandoraが2020年2月にスタンドアロンでのストリーミング機能のサポートを始めている

この点においてSpotifyアプリは、YouTube Musicの先を行っている。YouTubeは10月中旬にストリーミング音楽サービスのApple Watch版を発表した(YouTubeブログ記事)ばかりだが、それはYouTube Musicアプリのリモコンのようなものだ。

SpotifyはTechCrunch宛の声明でローンチを認めたが、アップデートに関する公式の発表はまだ行われていない。

「私たちは、デバイスやプラットフォームに関係なく、ユーザーがいつでもどこでも好きなときにSpotifyを楽しめるようすることに注力している。最初のテスト期間を経て、現在はApple Watch上でSpotifyのストリーミング機能を展開しています」とSpotifyの広報担当者は述べている。さらにこの展開がグローバルなものであることも認めている。

Spotifyのウェブサイトによれば、直接ストリーミングするには、Apple Watch Series 3以降、watchOS 6.0以降(7.1以降推奨)と携帯電話接続またはWi-Fiのいずれかが必要になる。

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画像クレジット: Spotify

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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