新しい電動乗り物を見ると楽しいデモをしたくなる私は、先週ゴールデンゲートパークで、Storm eBikeに乗ってきた。
これは低価格で実用性を重視した電動自転車だ。電動自転車の1987年ホンダ・シビックとでも言うべき製品で、余分なものはすべてそぎ落とされている。再生ブレーキもなければ、どこへ通勤するにも必要になる巨大なバッテリーを隠す装飾をこらしたケースもない。
フレームは何の変哲もないが、タイヤは間違いなく注目を集める。大きく太いチューブは、モーターにとって有利なことはなさそうだが、様々な地表の上で安定したスムーズな走りを提供してくれる。ひび割れた舗装、木の枝だらけ山道、そしてダートでも、この自転車はしっかりしたグリップを確保し、モーターの力ですぐに加速を得ることができる。
Storm eBikeのバッテリーが切れるまでテストすることはできなかったが、色々な傾斜の坂道での走りを試すことはできた。通勤経路が比較的平坦な人(あるいは時々ビーチへ持っていきたいだけの人)なら、電動アシストのおかげで楽しく乗れるだろう。
ただし、特に急な坂の多い地域に住む人にとっては、Stormはすべての苦痛を取り除いてはくれない。バッテリー無しの軽量な自転車でもさほど苦労することのなさそうな坂道でも、アシストとペダルを全開にしないと登れないことがあった。
Stormのメーカーは、90分の充電で25マイル(40 km)走れると言っている。電地の劣化と共に航行距離は短かくなるだろうが、この充電の速さなら、コンセントのある場所への往復には十分実用的だ。
Indiegogoで499ドルのStorm eBikeは、入門レベルとして十分と言える。私が試した他社の相等品は数百ドル高いし、美しいデザインで再生ブレーキを装備した製品が欲しければ1000ドルを軽く越える値段になる。郊外を自転車か車で通勤する人にとっては、理想的な選択肢だ。
【訳注:Storm eBikeは、ペダルをこがなくても走り出す電動自転車で、電動〈アシスト〉自転車とは異なるため、日本では使用できない可能性が高い】
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)