電源を入れる前のデバイスのハンズオン記事を最後に書いたのはいつのことだっただろうか。魅力的な写真だけに基づいて、実際の製品を触ることなく記事を書くことは、古のガジェットブログ時代の遺物を思わせる。しかし、そんなやり方を強要するデバイスが時として現れる。
Microsoft(マイクロソフト)のSurface Duo(サーフェス・デュオ)のずっと詳しいレビューはいずれたくさん出てくるだろう。私もソフトウェアの利用体験や外出用端末としてこのデバイスと生活することついて、このウェブサイトにたくさん書くつもりだ。しかし、現時点では、読者も私もたくさんの写真と、フォームファクターに関する限られた言葉で手を打つほかはない。
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しかし、実機レビュー以前に愛でるべき製品があるとすれば、間違いなくSurface Duoになるだろう。TechCrunchの同僚編集者が何人も、この新デバイスに色めき立つところをしばらく見てきた。おそらく、初期の折り畳みデバイスが一番近い比較対象だ。少なくとも第一印象では、Duoはそんな初期の折り畳み機器よりもしっかりと作られている。それも当然で、折り畳み式の画面そのものが弱点だった。
マイクロソフトの表示面積拡大のアプローチは、2つの独立した、しかしつながっているスクリーンという方法で実現されている。このアプローチの製品はもちろん初めてではないが、箱から取り出してみて、それは極めて確実なアプローチだと思える。壊れやすくガラスのないディスプレイやディスプレイの下に何かが挟まる心配もない。とはいえやはり欠点は、ディスプレイ間の隙間だ。それについては今後のレビューで詳しく語られるだろう。
箱から出したとき私の目を最も引いたのは、そのコンパクトさだった。ビデオやデモで見たことはあったが、もっと大きいと思っていた。実際はGalaxy Note 20より幅が広いので決して小さいとはいえないが、背の高い人ならズボンのポケットにいれてもさほど問題なさそうだ。
マイクロソフトは、ヒンジ(ちょうつがい)が重要であることを明らかにした。2つのディスプレイ(2つのバッテリーを含む)の接続を維持することと、デバイスをさまざまな角度で固定することの両方の役目を果たしている。ユーザーがどの形態で一番よく使うことになるのかはまだわからないが、これはいくつかの意味で新しいフォームファクターであるので、どんな形態でも使い勝手がよくなければならない。そのために360度の回転はスムーズで、かつ一方の画面を立てた状態でも十分に堅牢である必要がある。
これまでのところ問題はない。Surface Duoのハードウェアは高級感満点であり、1400ドル(約14万2000円)の値札に見合うものだ。この新製品は9月10日に発売される。もっと深堀りした詳しい製品レビューを近々お送りする予定だ。
画像クレジット:Brian Heater
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )