TechCrunch Disruptのアジア向けセッションが誕生、日本からはスマニュー浜本氏が登壇

既に発表されているとおり、10周年を迎える今年のDisruptは100%バーチャルで開催される。TechCrunchのアジアチーム(著者Catherine Shu、Rita Liao、Manish Singhの3名)はモスコーニセンターで皆さんにお会いすることはできないが、今までで最も参加しやすいDisruptになることは間違いない。また、今回初めてアジアに焦点を当てたセッションがアジェンダに組み込まれることとなった。

アジア向けのセッションは、アジアで高い影響力を持つテクノロジー企業、スタートアップ、投資会社に携わる人々を迎えてアジア地域の日中の時間帯に合わせて放送され、その後ライブQ&Aセッションも行われる。TechCrunchのチームは数か月かけてDisruptステージ、Extra Crunchステージ、バーチャルネットワーキングのCrunchMatch、Digital Startup Alleyなどのプログラムをオンライン向けに用意しており、もちろんDisruptの参加者全員がすべてのプログラムにアクセスできる。

スタートアップのトレンドや技術に関する最近の重要なトピックの多くは、アジアが発祥となっているものやアジアの企業によって推進されたものであり、アジアには中国、インド、インドネシアなどの巨大市場をはじめとする、世界で最も複雑でダイナミックな市場が複数存在する。

これらのセッションは、日本時間では9月15日〜18日の正午から午後1時と、アジア地域の参加者にとって便利な時間帯に開催される。各インタビューの後はライブQ&Aに参加できるため、聞きたい質問を準備しておこう。

インドはFacebook(フェイスブック)にとってユーザー数の面で最大の市場だ。今回は、Facebook IndiaのトップであるAjit Mohan(アジット・モハン)氏が登壇者として参加する。

また、2年前にUber(ウーバー)の東南アジア事業を買収し、現在は東南アジア最大のオンデマンド配車プラットフォームの1つとなったGrab(グラブ)の地域統括責任者、Russell Cohen(ラッセル・コーエン)氏も参加してくれる。

インドで最も評価の高いエドテックスタートアップBYJU(バイジュー)の創設者であるByju Raveendran(バイジュー・レヴィーンドラン)氏は、今年最も重要なトピックの1つであるオンライン学習について話してくれる予定だ。

アジアの技術イノベーションが世界の他の地域に与える影響を示すもう1つの手本として、日本と米国という2つのまったく異なるマーケットで複数のニュースまとめアプリを運営するSmartNews(スマートニュース)の共同創設者兼COOであり、チーフエンジニアも務める浜本階生氏も登壇する。

日本版編集部追記:我らが日本からの登壇者、浜本氏のプロフィールを以下に紹介しよう。当日のセッションにもぜひ注目いただきたい。

2005年東京工業大学工学部情報工学科卒業。2007年に『EatSpot』で、価格.com WEBサービスコンテスト最優秀賞、2009年に『Blogopolis』でYahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード 一般の部 グランプリなどを受賞。共訳書に『実用Git』(オライリー・ジャパン)など。Webに氾濫する情報の整理、可視化に興味を持つ。株式会社Rmakeの取締役を経て、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」ことをミッションに、2012年にスマートニュース株式会社(旧社名: 株式会社ゴクロ)を共同創業。2019年6月より現職。

創設者のラインナップには、自身のスタートアップMisfit(ミスフィット)をApple(アップル)に売却し、連続炭素繊維を使用した3Dプリントを行っているArevo(アリーヴォ)の最高経営責任者となったSonny Vu(ソニー・ヴー)氏も含まれる。

Anker(アンカー)のSteven Yang(スティーブン・ヤン)氏には、どのようにして同社を最も人気があり評価の高いスマートフォン用充電器およびモバイルバッテリーブランドの1つに築き上げたかについて話を伺う予定だ。

シンガポールを拠点とする介護と遠隔医療のスタートアップ、Homage(ホーメッジ)の創設者であるGillian Tee(ジリアン・ティー)氏は、世界で最も弱い立場にいる人々をテクノロジーがどう助けることができるかについて、自身の洞察をシェアしてくれる。

投資については、Race Capital(レースキャピタル)のジェネラルパートナーであるEdith Yeung(イーディス・ヤン)氏から、中国とシリコンバレーにおいて盛り上がりを見せるテクノロジートレンドについて話を聞きたい。

また、東南アジア最大のマーケットであるインドネシアで最も多くの結果を生み出しており高い影響力を持つ投資会社の1つEast Ventures(イーストベンチャーズ)からは、同社初の女性パートナーであるMelisa Irene(メリッサ・アイリーン)氏が登壇する。

さらに、Blume Ventures(ブルームベンチャーズ)の共同創設者であるKarthik Reddy(カーティック・レディ)氏は、インドのスタートアップエコシステムの構築を支援する際の課題とチャンスについて話してくれる予定だ。

各セッションの後にはライブQ&Aがあり、参加者は講演者に直接質問をするチャンスがある。Disrupt 2020のアジェンダはこちらのページで確認できる。各セッションの詳細を伝える記事など、イベントの詳細は以下の特設ページでご確認いただきたい。なお、同ページを経由してチケットを購入すると5%割引が適用されるので、ぜひご活用いただきたい。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。