TechCrunch Japanは、日本最大級のスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2016」を11月17日・18日に渋谷ヒカリエで開催する。登壇者が続々と決まり始めているので、順次お伝えしたい。まず1人目は、今年全世界のSNSを席巻した写真をアートに変えるアプリ「Prisma」のCEOで共同ファウンダーのAlexey Moiseenkov氏だ。
6月にローンチしたPrismaはニューラルネットワークを活用し、スマホで撮影した写真をムンクの「叫び」や葛飾北斎の富嶽三十六景といったアート作品風に変換するアプリだ。ローンチしてすぐに人気に火が付き、ローンチ後わずか5日で100万ダウンロードを達成した。日本でも、Prismaで加工した写真がFacebookやInstagramのフィードを席巻したのは記憶に新しい。読者の中にもPrismaを試してみたという人も少なくないだろう。先月、Moiseenkov氏に話を聞いた時点で、Prismaのダウンロード数はiOSとAndroidを合わせて6000万を突破したという。8月後半には、新たなアートフィルターの追加の他に、フィルターをオフラインで利用できるアップデートを実施している。
Moiseenkov氏はロシアのサンクトペテルブルク工科大学でコンピューターサイエンスを学び、ロシア最大級の検索エンジンYandexのモバイルアプリの開発に携わるなど、エンジニアとして実績を積んできた。Prismaはモスクワを拠点としているが、現在サンフランシスコにオフィスを立ち上げるために動いているという。
11月のイベントではMoiseenkov氏を迎え、Prismaの最新のステータスと爆発的な人気を呼んだアプリ開発の舞台裏について話を聞く予定だ。また、Prismaは無料でダウンロードして使えるアプリだが今後のマネタイズ計画、そしてまことしやかに囁かれている買収話についても聞ければと思う。
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