すでにお伝えしているように、今年のTechCrunch Tokyo 2013ではハッカソンを併催予定だ。11月11日、12日の2日間、TechCrunch Tokyoと同じくベルサール渋谷ファースト内の小会場のほうで行う。ハッカソンへの参加は無料だが、申し込みは必要だ。まだ若干席に余裕があるので、参加希望の人は早めにご登録をお願いしたい。このハッカソンはTechCrunch Tokyoと併催する別イベントだけれども、来場しているスタートアップ関係者やCTO Nightの参加者などとも交流していただける場となると思う。ハッカソンでは初日にチームビルディングタイムを設けるので、チーム参戦でなく1人で来ていただいてもオッケー。最優秀プロダクトには賞金30万円を用意しているのでふるって参加してほしい。
さて、このハッカソンに、ハッカー界の著名人が2人も登場して頂けることとなったのでお知らせしたい。1人はシードアクセラレーターの「500 Startups」から投資を受け、モバイル向け動画メッセンジャーの「unda」を開発している徳井直生氏。もう1人は、同じく500 Startupsに参加するグロース・プラットフォーム「AppSocially」の開発者、堤修一氏だ。
堤氏のことは、iOS開発者向けに多くの技術情報を出すブログや、著書「iOSアプリ開発達人のレシピ100―開発現場で実証された実用コード集」でご存じの方も多いかもしれない。これまでにフルスクラッチで開発したiOSアプリは30本以上といい、その中には150万ユーザー以上を獲得した対戦RPG「バウンドモンスターズ」もあるという筋金入りのiOS開発者だ。NTTデータ、キヤノンで、それぞれ音声認識技術の研究開発、画像処理機能の設計に携わるなど硬派なエンジニアでもある。ハッカソン経験も豊富な堤修一氏には、イベント初日11日の11時半ごろからハッカソンの心構えなどを語って頂く予定だ。
undaのほうは少し説明が必要かもしれない。徳井直生氏(個人サイト)がメキシコ人のオスカー・ヤッセル・ノリエガ氏と開発しているundaは、モバイル向けの動画メッセンジャーだ。「モバイル+動画」は、まだ勝者といえるところがない。老舗としてSkypeやFaceTimeがあるが、これらは電話と同じくリアルタイムなコミュニケーション。非同期のメールのやりとりとか、ブログ、ミニブログに相当する「非同期」の領域には、まだ勝者といえそうなところはない。Twitterが140文字のテキストに相当する「最長6秒までの動画」をシェアするプラットフォームとして「Vine」を提供していたり、Facebookが買収したInstagramがやはり動画投稿を開始したり、あるいはLINEもビデオ通話をスタートしたりと、いろいろと動きがある。YouTubeの共同ファウンダーが始めた「MixBit」というのも切り込みのアングルが違うが「モバイル+動画」領域での注目の試みだ。こうしたほかのアプリとundaの違いは、モバイルに最適化した軽量な通信と片手操作によるUIだという。
unda自体も興味深いチャレンジだが、徳井直生氏には日本人エンジニア、また起業家として海外で活動するという体験などを語って頂けるものと思う。ハッカソンはモノづくりのイベントだけれども、少し手を休めて、日本、シリコンバレー、メキシコを飛び回って活躍するエンジニアの話に耳を傾けてほしい。徳井氏にはハッカソン開催2日目の12日午前にご講演頂く予定だ。
TechCrunch Tokyo ハッカソン2013のお申し込み(無料)は、こちらから→