TechCrunch Tokyo History——来場者600人から始まった8年間の軌跡

日本最大級のスタートアップの祭典である「TechCrunch Tokyo」。通算8回目となる今年は、11月15日(木)、16日(金)に東京・渋谷ヒカリエで開催される。いまでこそ入場者が2500人を超える大規模イベントとなったが、2011年に開催された最初のTechCrunch Tokyoは、入場者が600人、開催も1日のみの小規模なイベントだった。ここでは、これまでのTechCrunch Tokyoの歴史を振り返っておこう。

TechCrunch Tokyo 2017
Slack共同創業者のCal Henderson氏が登壇。Henderson氏はFlickrとSlackという2つのサクセスストーリーを持つ起業家だ。Slackのことは知っていても、彼と彼の共同創業者であるStewart Butterfield氏の2人がゲーム開発の副産物としてFlickrとSlackという、いずれもホームランと言えるスタートアップ企業を生み出したことは知らない人もいるかもしれない。彼らはゲーム開発スタートアップとしては失敗続き。しかし、その副産物として生み出したサイドプロジェクト2つがFlickrとSlackというホームランなのだから恐れ入る。

TechCrunch Tokyo 2016
TechCrunch Tokyo 2016の最終セッションには、サイバーエージェント代表取締役の藤田晋氏が登壇した。2016年4月11日の本開局(サービス正式ローンチ)からわずか半年で1000万ダウンロードを突破するなど、快進撃を続けるインターネットテレビ局「AbemaTV」についてサービス開始から今後の展開までを語ってくれた。

TechCrunch Tokyo 2015
TechCrunch Tokyo 2015の最終セッションにはエウレカ代表取締役CEOの赤坂優氏が登壇した。エウレカは2015年5月、ニューヨークに拠点を置き、Tinder、Vimeo、Matchなどを傘下で運営するInterActiveCorp(IAC)にクロスボーダーM&Aによりグループ参画した。

TechCrunch Tokyo 2014
「ユニコーンクラブ」(短期間で時価総額が10億ドルを超えた稀有の成功事例)入り目前と評されるデートアプリ「Tinder」のバイスプレジデント・Rosette Pambakian氏が登壇。ロサンゼルス発のTinderは、スマホで異性の写真を見て「好み」「好みじゃない」と直感的に右へ左へと写真をスワイプしていくテンポの良いインターフェースが特徴。この斬新なUIはファッションや学習、ニュースなどのアプリにも採用されるなど注目を集めた。デートアプリで10億ドル(約1000億円)と言われてもピンとこないかもしれないが、彼女はTinderの戦略や、実際に周囲の人々がどう使っているかも含めて話してくれた。

TechCrunch Tokyo 2013
Dropboxと並んでY Combinatorの顔の1つとなった感もあるAirbnbだ。TechCrunch Tokyo 2013には、北欧・アジア・パシフィック地域担当のマネージング・ディレクターを務めるOle Ruch氏が登壇した。わずか3年後の2012年6月時点で、世界192カ国の3万都市に26万件の登録物件を持つほどに成長。通算で1000万泊の成約があり、企業評価額も1000億円を超えたと言われるほど爆発的成長を果たしたサービスだ。

TechCrunch Tokyo 2012
Uberの共同ファウンダー/CEOのトラビス・カラニック氏が登壇。彼のリムジン・タクシー配車サービスを紹介した後、アジアに事業を拡張する意向を発表した。.講演の最後でカラニック氏は、東京で「20人程度の非常に有能な人材」を採用し、「ウーバー東京」を発足させるつもりだと述べた。どうやらUberのアジア進出は東京が最初のターゲットとなるらしい。条件が整えば3週間くらいで新会社を立ち上げたちあげられると思うと壇上で語った。

TechCrunch Tokyo 2011
Y combinatorの卒業生で子供向け決済のソリューションを提供するPayStackのLawrence Krimker氏が登壇。彼はPaul Grahamのお墨付きで、Y combinatorが投資家として(彼によればY combinatorはインキュベーターではなくて投資家なんだと言っている)どう機能しているのか、普段は外に明かされないような内容を話してくれた。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。