Teslaのウェブサイトによると、Teslaは中国の顧客からModel 3の注文の受け付けを開始した。
この件については、Reutersが最初に報道した。
Teslaは、同社の中国専用ウェブサイトにある情報について、特段コメントはしていない。TeslaのCEOイーロン・マスクは木曜日、中国の顧客への納車はおそらく3月に始まるだろうが“4月がより確実だ”、とツイートしている。
同社の中国専用ウェブサイトによると、中国の顧客は予約するにあたって、8000人民元、おおよそ1153ドルをデポジットとして払わなけれなならない。デポジットを払った顧客はその後、好みの設定(例えば塗装の色や他の機能など)へと案内される。車購入の契約が終わると、残金を支払うことになる。
FAQセクションに基づくと、Teslaは米国マーケットで展開するオプションのほとんど(異なるパフォーマンスを含む)を中国の顧客にも提供するようだ。Model 3の低価格ミッドレンジバージョンが中国で販売されるかは不明だ。
世界最大のEV市場である中国でのTeslaの事業は混ぜこぜ状態だ。2014年に中国でModel Sを納車し始めた時、Teslaは大量に人材を採用し、社員数は600人に膨れ上がった。Teslaは店舗やサービスセンターを設け、スーパーチャージャーで知られる急速充電ステーションを建設した。
そしてTeslaは2014年に推計3500台を販売したが、これは目標を下回り、電気自動車とプラグインハイブリッドを生産する中国のライバルメーカーBYDやBAICの後塵を拝した。販売停滞は2015年初めも続いた。そして、2016年になってようやく好転した。販売が前年の3倍になり、2017年にはさらに売り上げた。
しかしいま、新関税という逆風に直面している。
先月、Teslaは関税や輸送コスト、インセンティブの欠如が同社の車の価格を吊り上げ、需要をそいでいるとして、上海での工場建設を急ぐことを発表した。
米国と中国の貿易摩擦により、米国以外の国からの車には15%の関税が課せられているところ、Tesla車へは40%となった。関税、そして海上輸送によるコスト、中国で生産されたEVへの現金インセンティブの対象外となっていることなどが組み合わさっている。
結果として、中国で生産される同じ車と比較してコスト的に55〜60%不利な状態となっている、とTeslaは語っている。
イメージクレジット: Tesla
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)