Tesla(テスラ)は第3四半期決算の売上と1株あたり利益の両方でウォール街の予測を上回り、売上87億7000万ドル(約9163億7000万円)を報告した。
2020年10月始め、Teslaが出荷台数でウォール街予測を超えた(未訳記事)という報告があって以来、本日、米国時間10月21日の決算会見の注目は、電気自動車とバッテリーのメーカーがその製造プロセスからどれほどの効率(つまりは利益)を引き出すことができたのかだった。
そして、 Teslaは第3四半期に売上87億7000万ドル、純利益3億3100万ドル(約345億9000万円)を計上し、答えは出た。1年前の同期から39%の上昇だった。ウォール街は四半期売上を83億6000万ドル(8734億9000万円)と予測していたとCNBCは報じた。
対前年比30%の売上成長について同社は、出荷台数の著しい伸びが貢献したものであり、営業利益も8億900万ドル(約845億3000万円)へと伸び、利益率は9.2%に改善したと語った。
現在も同社のスターは自動車ビジネスであることに間違いないが、Telsaのソーラーとストレージ事業も第3四半期に目覚ましい成長をみせた。
エネルギー、ストレージはこの四半期に759メガワット時の同社史上最高を記録し、大規模バッテリー向けのメガパック製造は成長中であり、Powerwall(パワーウォール)の需要も依然として高いと語った。
「エネルギー事業は最終的に自動車事業と同じくらい大きくなると今後も信じていきます」と同社は語っている。
そしてソーラー事業も伸びているとTeslaはいう。「最近導入した低価格ソーラー戦略(米国内で税優遇後価格1.49ドル / ワット)の影響が出始めています。第3四半期のソーラー機器総出荷は前期の2倍以上の57MWで、ソーラールーフの設置も前期の3倍弱でした」 。
業経費も増えた。テキサス州オースチンとドイツ、ブランデンブルクの新工場に追加の費用がかかり、Teslaは前四半期の33%増の12億5000万ドル(約1306億円)を投入した。
2020年10月始めにTeslaは出荷台数のうれしいニュースを思わず漏らし、第3四半期の出荷台数が13万9300台でウォール街予測をわずかに上回り、前四半期や1年前の同期から目に見えて改善されたことを話した。
この予想を上回る出荷は9万7000台だった前年同期から43%の伸びだった。そしてこの出荷台数は、世界的パンデミックが営業と米国の主力工場の運営に大打撃を与えた前四半期から53%の増加だった。
第3四半期にTeslaは、バッテリー生産計画のまったく新しいビジョンを発表した。株主向けの講演でTesla CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は、2019年より40%多くの電気自動車を出荷する見込みだと話し、バッテリー生産効率を高める長期計画を発表した。
Teslaの予測を上回る収益は、世界最大級の自動車メーカーがひしめく競争の中で生まれた。米国10月20日、GMCはHummer EVを発表 (未訳記事)し、9月にはFordが「完全な競争力維持」のためにMustang Mach Eの価格引き下げを発表した。
一方、Lucid Motors(ルシッド・モーターズ)などのスタートアップは、市場を支配するTeslaの主要ライバルになれる可能性があることを証明した。Lucidによる最近のAirセダンの価格設定は、TeslaのCEOで広報責任者でもあるイーロン・マスク氏に自社の複数モデルの(創造的に工夫された)値下げで受け流すことを強いるのに十分だった。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )