TeslaのModel Sがたった2.8秒で時速60マイル(およそ時速100km)まで加速できるようになった

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TeslaのModel S P85Dは、その「Insane(常識外れ)」と驚きの名前が付いたモードがあることで有名だ。このモードでは0から時速60マイル(およそ時速100km)まで3.1秒で加速する。

まだまだ常識の範囲内だって?今回、Model Sに「Ludicrous(ばかすごい)」モードが加えられた。いや、本当に。

この名前が言い表すようにLudicrousモードは、0から時速60マイルの加速を2.8秒で達成する。TeslaのCEO、Elon Muskによると、加速時のドライバーには1.1Gの負荷がかかると言う。そのスピードは「落下時より早い」とし「自分専用のローラーコースターに乗っている感覚です」と説明した。

気になる点:ほとんどのTeslaのModel Sの機能向上のアップデートとは違い、これはソフトウェアのアップデートではない。そして無料でもない。何故か?Teslaは、これを実現するのに新しく物理的なハードウェアを製作しなければならなかったからだ。具体的には、ありえないほど高圧の電流でも溶断しないヒューズを製作しなければならなかった。

ヒューズのアップグレードは、新規購入者は1万ドルで行うことができ、既存のP85D保有者は5000ドルだ。


Muskは他にもModel Sに関する発表を2つ行った。

  1. Model S 70を発表。これは、シングルモーターの70 kWHモデルで価格は7万ドルだ。
  2. 85kWh Model Sを3000ドルで90kWhバッテリーパックにアップグレードするオプションを追加。このアップグレードは、主に新規購入者向けのものだ。既存の保有者も購入することはできるが、Elonはアップグレードが必要になるまで待つことを薦めている。何故なら、この製品の性能は時間の経過と共に向上するものだからだ。

TeslaのSUVの電気自動車Model Xと小さめでよりお手軽な価格のModel 3の詳細についても簡単な説明があった。Model Xは「二ヶ月」で出荷を開始するとし、Model 3は「あと二年ちょっと」で展開する予定であるとElonは約束した。

(メモ:プレス発表が行われる前、パロディー映画のLudicrousのシーンがループ再生されていた。その理由が腑に落ちる発表だった。Appleっぽい演出だ。)

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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