TiDBを開発するオープンソースデベロッパーPingCAPがシリーズDで約282億円を調達

NewSQLデータベースのTiDBで知られるオープンソースソフトウェア開発のPingCAPが、シリーズDで2億7000万ドル(約281億6000万円)を調達した。TiDBはHTAP(Hybrid Transactional and Analytical Processing)をサポートし、決済やeコマースサービスなど増加する大量のデータ処理が必要な急成長中の企業をターゲットにしている。

このラウンドはGGV Capital、Access Technology Ventures、Anatole Investment、Jeneration Capital、5Y Capital (以前のMorningside Venture Capital)が主導した。他にCoatue、Bertelsmann Asia Investment Fund、FutureX Capital、Kunlun Capital、Trustbridge Partnersが参加し、以前に投資していたMatrix Partners ChinaとYunqi Partnersも参加した。

今回の調達で、PingCAPのこれまでの調達金額は3億4160万ドル(約356億3000万円)になった。前回5000万ドル(約52億1500万円)を調達したシリーズCは、2018年9月に発表されていた。

PingCAPによれば、TiDBは世界中でおよそ1500社に採用されているという。採用している企業には、Square、PayPay、eコマースアプリのShopee、ビデオ共有プラットフォームのDailymotion、チケット予約プラットフォームのBookMyShowなどがある。TiDBは同一データベース内でOLTP(Online Transactional Processing、オンライントランザクション処理)とOLAP(Online Analytical Processing、オンライン分析処理)を扱い、PingCAPは他の分散データベースよりリアルタイム分析を高速に実行できるとしている。

2020年6月にPingCAPは、Amazon Web ServicesとGoogle Cloud上のフルマネージドの「TiDB as a Service」であるTiDB Cloudをリリースした(PR Newswireリリース)。同社はさらにプラットフォームを追加し、調達した資金でTiDB Cloudのグローバルでのユーザー数を増やす計画だ。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:PingCAP資金調達

画像クレジット: Photographer is my life. / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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