Tilting Point(ティルティングポイント)は米国時間10月18日、Gondola(ゴンドラ)の買収を発表した。Gondolaは、ゲーム内購入機能と動画広告を最適化することでゲームからの収益最大化を支援する。
Tilting PointのCEOであるKevin Segalla(ケビン・セガーラ)氏は、自社のモデルを「プログレッシブパブリッシング」と呼ぶ。モバイルゲームの開発者がTilting Pointを利用し始めるのは、ユーザーを獲得するのはもちろんだが、ユーザーと深い関係を構築するためだ。
セガーラ氏は「Tilting Pointは複数の開発者と提携している。我々がゲームのIP(知的財産権)を取得し、開発者のエンジンでまったく新しいゲームを作る。我々と開発者が力をあわせるのだ」と述べた。
Tilting Pointはユーザー獲得を促進するAIツールを開発した。セガーラ氏は、ユーザー数の増加が将来にわたって開発者にもたらすライフタイムバリュー(LTV)を高めるとみる。
同氏は「つまるところ、ゲームからの収益拡大の成否はインストールごとのコストとLTVという2つのシンプルな指標に要約される。強力な開発者はプレーヤーのLTVの改善に取り組んでいるが、すぐにLTVを改善する効果が得られる適切なツールがたくさんある。Gondolaがそれだ。我々は何年もフォローしていたが、いよいよ買収することに決めた」と説明した。
現在、Gondolaは4つのモジュールを提供している。ターゲット最適化(どのプレーヤーにゲーム内購入の選択肢を提示すべきか決める)、動画リワード広告最適化(動画広告を視聴したプレーヤーにインセンティブとして付与する仮想通貨の量を決める)、ストア最適化(プレーヤーに提示するストアアイテムを決める)、通貨の最適化(ゲーム内購入やプロモーションで徴収する仮想通貨額を決める)。
同社初の買収に関して、買収金額等の条件は公表されていない。買収契約の一環として、GondolaのCTOであるAndré Cohen(アンドレ・コーエン)氏がデータサイエンスの責任者としてTilting Pointに加わり、共同創業者兼CEOのNiklas Herriger(二クラス・ヘリジャー)氏は引き続きエグゼクティブアドバイザーとして関与する。
画像クレジット:fanjianhua / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)