たしかにiBOTは、時代に先駆けていた。ホワイトハウスの大統領執務室で発明者のDean Kamenがその電動車いすに座り、横に当時のクリントン大統領が立ってる15年あまり前の写真を今見ると、奇異な感じすらする。
その、移動用デバイスの能力は、今見ても感銘を受ける。階段を上り下りできるし、ガラスや砂の上でも動ける。シートは上下するので、立っている大人と対面で会話できる。
その後Segwayを発明したりもしたKamen は、その電動車いすを復活させたいと思うようになったが、今日まで、それがなかなかできなかった。そして今度、発明者の企業DEKAとToyotaが合同で、プロジェクトを復活させることになった。
“iBotの良いところを生かしつつ、15年間の技術の進歩で改良できるところは改良したい”、とKamenは発表を告げるビデオで語っている。ToyotaがDEKAの技術をライセンスする形で、iBotのニューバージョンを市場に出す。顧客には、リハビリ治療などのサービスも提供する。