大統領選におけるDonald J. Trumpの優勢が伝えられてからまだ数時間しか経っていないが、すでにシリコンバレーの投資家たちほぼ全員が、平常心を失っている。
本誌TechCrunchのファウンダーMichael ArringtonがDrudge Reportをリツイートしたときのコメントが、その状態をぴったり表している:
[シリコンバレーのお偉方たちは自分の上に糞をしているようだ]
Drudge headline “Silicon Sultans Shit Themselves” – which is pretty much what I’m seeing in my Twitter feed.
— Michael Arrington (@arrington) November 9, 2016
Trumpのような人の勝利は、能力主義とオープン性と合理性を(良かれ悪しかれ)誇りとしてきたシリコンバレーの文化と相容れない。それだけでなく、バレーの人びとの多くが、 Trumpのあからさまな偏見、不寛容、女性嫌悪、外国人嫌い、そして同性愛者嫌悪に困り果てている。
ずば抜けてもっともクレージーな反応は、バレーでは尊敬されている方に属する二人の新人投資家からだ。
Shervin PeshivarとDave Morinはすでに(半ばジョークで?)、カリフォルニアの分離独立を要求している。Peshivarは、その運動資金を出す、と言っている。
熱烈なツイート嵐の中でPeshivarは、カリフォルニアの分離独立を求めた:
〔概要1〕[カリフォルニアが独立国になって、あらためてアメリカ合衆国と連合する、という案]
〔概要2〕[Trumpの性差別、人種差別、憎悪などについてあらためて全国レベルで討議すべき]
1/ If Trump wins I am announcing and funding a legitimate campaign for California to become its own nation.
— Shervin #VOTE (@shervin) November 9, 2016
3/It’s the most patriotic thing we can do. Country is at serious crossroads.
We can reenter the union after California becomes a nation.— Shervin #VOTE (@shervin) November 9, 2016
4/As 6th largest economy in world, economic engine of nation, provider of a large % of federal budget, California carries a lot of weight.
— Shervin #VOTE (@shervin) November 9, 2016
5/We need to have serious national dialogue about our culture, values & rampant sexism, racism and hate that Trump campaign has exposed.
— Shervin #VOTE (@shervin) November 9, 2016
そしてDave Morinは、Peshivarの背中を押しているようだ:
[同意見だ、きみとパートナーしたい。]
@shervin I was literally just going to tweet this. I’m in and will partner with you on it.
— DAVE MORIN (@davemorin) November 9, 2016
PeshivarにはTwitterでDMしたので、メールで返事が来るだろう。
Buzzfeedの法律担当編集者が、Peshivarの提案に応じて、分離独立の可能性について調べた。
カリフォルニアは実際に、今の‘合州’国を去ることができるのか? その答えは、明確に、“どうかな?”だ。
元最高裁判事Antonin Scaliaの、質問への答はノーだ:
“南北戦争によって解決した憲法上の問題があったとすれば、それは、分離独立の権利はない、ということだ。そこで忠誠の誓い(Pledge of Allegiance)にも、‘一つの不可分の国’とある。第二に、分離独立を訴えるとしたら、一体誰がその原告になるのか、それがわかりづらい。州が合衆国に対して権利の存在を訴えるのか? しかし合衆国をその同意なくして訴えることはできない。また、この種の訴訟を同意したことはない。”
しかし著名な法律学教授のEugene Volokhは、Peshivarに何らかの原告適格があるかもしれない、と考えている。ただし、そのアイデアは“空(むな)しいポーズだ”、と。
Buzzfeedの編集者によるVolokhの発言の引用:
〔概要〕[50年後にどこかの州が分離独立を主張しても、‘州にその権利はない’が多数意見になるだろう。また過去に前例があったとしても…前例はないが…、その前例が分離独立を支える根拠にはならないだろう。]
“If in 2065 Alaska, California, Hawaii, or Texas (just to consider some examples) assert a right to secede, the argument that ‘in 1865, the victorious Union government concluded that no state has a right to secede in opposition to the wishes of the Union, so therefore you lack such a right’ will have precisely the weight that the Americans of 2065 will choose to give it — which should be very little.
“And beyond that, even if there is some precedent of some sort properly set by the Civil War (and I continue to disagree that there is), any such precedent can’t tell us much about consensual secession.