Twilioが四半期決算報告で、スウェーデンのSMSメッセージングサービスBeepsendを買収した、と発表している。買収の目的は、Twilioのグローバル複数キャリア接続サービス/API、Twilio Super Networkの機能拡充のためだ。
買収の価額等は、公表されていない。
Beepsendの基本コンセプトは、“テキストメッセージはどれも同じではない”だ。そこでSMSメッセージのトラフィックを複数のセグメントに分割し、それらをプライオリティで分類することによって、費用効率を高める。たとえばテキストによるアラートは即対応を要するが、それほど時間条件が厳しくないトラフィックもある。そうやってメッセージの要求タイプを分類できることは、Twilioにとっても通信を効率化し、同社プラットホームの費用効率を上げることにつながる。
6月にTwilioのCEO Jeff Lawsonは、AmazonのAmazon Simple Notification ServiceによるSMSメッセージングは、Twilioが支えている、と発表した。つまりAmazonも、TwilioのメッセージングAPIのユーザーなのだ。
同社のブログ記事で、プロダクト担当のディレクターBenjamin Steinが、BeepsendのチームはTwilioに加わり、Twilioのプラットホーム上で、“SMSメッセージングトラフィックのセグメンテーションやルートモニタリング、アナリティクス”などの機能を強化していく、と述べている。
この買収によってわれわれは、われわれのネットワークリーチの幅と深さの両方を拡大し、顧客のメッセージングニーズにさらに多くのデリバリオプションを提供していく。さらにまた、これによって、グローバルな通信ネットワーク〔Twilio Super Network〕に、さらなる冗長性と強靭な自己回復力が加わる。この買収は、Twilioが毎日のように、顧客のための改良改善を継続していることの、ほんの一例にすぎない。
Beepsendの40名の社員はそのまま残り、会社そのものも従来どおり操業を続ける、とVentureBeatは報じている。