Twitter、ソーシャルグラフの利用を禁止してMeerkatの機能を骨抜きに


何というタイミング。TwitterはMeerkatの競合Periscopeを買収したことを正式に認め、その数時間後にMeerkatの機能を台無しにする行動にでた。

Meerkatは、急上昇中のTwitterを基盤とするビデオ配信プラットフォームで、数週間前のスタート以来急速にファンベースを獲得している。ライブストリームの視聴者がアップロード主に向けてツイートすると、画面にそのツイートが表示されリアルタイムのすばやい対話や議論が可能になる。

Meerkatの成功の大部分は、Twitterとの密な統合によって成り立っている ― もしTwitter自身がライブビデオに参入を決めれば問題が起きることは明白だ。そしてもちろん、Twitterはまさしくそれをやった。

さらにTwitterは、MeerkatがTwitterのソーシャルグラフをアクセスすることを禁止した。

これは何を意味するのか? これまでMeerkatの新規ユーザーは同サービスにTwitterアカウントでログインすると、TwitterでフォローしていたMeerkatユーザーを自動的にフォローし、相手もフォローし返すことができた。そうやってMeerkatは、Twitterのごくごく自然な拡張に見えていた。

Buzzfeedが最初に変化に気付いたのは、新しいアカウントを作った時のフォロワー数がかけ離れてていたことだった。

本誌はTwitterに質問し、変更を正式に確認した。Twitter広報の声明を引用する

「われわれは当社の社内ポシリーに沿って、Twitterのソーシャルグラフに対するMeerkatのアクセスを制限している。今でも彼らのユーザーは、Twitter上でビデオを配信することもTwitterアカウントでログインすることもできる。」

これは壊滅的変更か? おそらく違う ― Meerkatはすでにかなりの勢いを持っている。しかし、Meerkatチームにとって嬉しい話でないことは確かであり、Twitter内にライバルが現れつつあるとあってはなおさらだ。

アップデート: Meerkatの共同ファウンダー、Ben Rubinから回答があり、今回の動きについて「Twitterのデベロッパーコミュニティーにとっては悲しい日」であるが、「Meerakatにとっては小さな凹み」だと言った:

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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