米国のニュース専門放送局であるMSNBCのホスト、Joe Scarborough(ジョー・スカーボロ)氏を殺人者だと非難するツイートをめぐる騒ぎを受けて、Twitter(ツイッター)は密かにトランプ大統領のファクトチェックを始めていた。
Twitterユーザーに「郵送投票に関する事実を確認して」と促す新たな警告マークを大統領の一連のツイートに表示されていた。ツイートの中で大統領は、郵送による投票は「不正だ」と根拠なく主張している。
TechCrunchへの声明でTwitterの広報担当は、大統領の2つのツイートは「選挙プロセスに関する情報をミスリードする可能性があり、郵送投票について追加の情報を提供するために警告マークが表示された」と述べた。
誤情報ポリシーに関する同社の最近のブログ投稿を指しながら「今回の措置は2020年5月初めに発表したアプローチに沿うものだ」と説明した。
警告をクリックすると、ユーザーはファクトチェックページに案内される。そこでは、「トランプは、郵送投票が選挙詐欺につながると根拠のない主張をしている」というヘッダーで大統領の偽の主張を暴いている。また、そのページでは要約としてミスリードするツイートの文言を箇条書きにし、CNNやHill、Washington Post、その他のメディアの記事へのリンクを貼っている。それでも警告そのものはツイートの主張を間違い、あるいはミースリードと呼ぶまでには至っておらず、その代わり中立的な表現を使っている。
郵送による投票は安全なプロセスだと専門家による一致した見方があるにもかかわらず、トランプ大統領はこの数週間、郵送投票を認める動きを罵倒してきた。郵送投票はすでに不在投票に広く使われているほど安全なものであり、5つの州が投票方法として選んでいる。
Twitterが2つのツイートに警告マークを表示したことに対し、トランプ大統領は米国時間5月26日夜に、Twitterを攻撃した。ツイートの中でトランプ大統領は「2020年大統領選挙への干渉だ」とTwitterを非難し、郵送投票は詐欺が横行すると根拠のない主張を繰り返し、はっきりしない報復でTwitterを脅している。
画像クレジット: Photo by MANDEL NGAN / AFP via Getty Images / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)